友人Mの想い�� ページ15
*
「Aちゃん、可愛いよねー。」
「・・・そーか？」
「うん、可愛い。特に笑った顔とか！あっ！そうそう、みてこれ！！」
俺はジョングガに「ほらー」と、ある画像を見せる。
刹那、気怠げだった目は瞳孔が開いて「何これ？」って真顔で聞いてくる。
いや、ちょっとまじで怖いってグガ。
「や、同じサークルの奴がさAちゃんに片思いしててさ。そいつに頼まれてさー、なんか断れなくて撮っちゃった。先週の選択の時に」
それは先週の講義で授業中、爆睡をかますAちゃんの寝顔を友人の為に隠し撮りしたもの。
テヘッと可愛く笑って見せる俺を尻目にハアーっと溜息をつくグガ。
「それ、そいつに送った？」
「ううん」
「じゃ、送んないで。ついでに消して」
「えー、でも」
「ほんと、Aはだめ。あいつはだめ」
俯いてぼそぼそ言う友人を見て、少し悪いことをしたなと反省した。
「りょーかい！ほら、消すね」
証拠を見せるようにグガの前でデータを消してあげる。
「ろくなことしないな。ほんと」
俺の目を見ることもなく冷たい声色を落とす友人に思わず身震いしそうになった。
「・・・よくいわれます」
「わかってんならそろそろ行って、Aくる」
「あ、お邪魔虫は空気を読んでそろそろ退散します」
そう言えば、シッシッと手で払う動作をするグガ。
その顏はいくばかりか和らいでいて、友人が言動ほどは怒ってないことに安堵した。
「じゃねー」
「おう、授業がんばれ」
そう言って俺の背中を軽く叩いて、早く行けと言わんばかりに押してくるグガに別れを告げて
俺は敷地の奥へと一人寂しく進んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1635人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ(プロフ) - これ続き消しましたか？ (2020年8月4日 2時) (
レス) id: 3dd0ee7796 (このIDを非表示/違反報告)
zin(プロフ) - 上手くいかない、もどかしい、哀しい、辛い……。本当に切ないです。でも お話に出てくる子達が主人公をはじめ、みんなイイ子で魅力的です。ミンギュ君 テヒョン君、ナイスです！やっぱり私は胸が痛くなるけど 切ないお話が大好きみたいです^^ 更新楽しみにしています。 (2017年11月4日 1時) (レス) id: f535f69715 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - ミンギュ出てきた！ちょー嬉しい！！テテの「月が綺麗ですね」って言うのに凄くキュンキュンした！でもそれに「それ言われたら、死んでもいいって返すんだよね。」って言った主人公に一瞬、戸惑ったわww作者さいこーww (2017年11月3日 22時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - オトコトモダチが1番大好きで更新されるの楽しみにしてます！ (2017年11月3日 6時) (レス) id: 4dbcce6e2c (このIDを非表示/違反報告)
マル - ヤバイです！めちゃくちゃキュンキュンします！2人の関係性が羨ましすぎで夜中にキュンキュンしてしまいました(^_^)更新楽しみにしてます！ (2017年10月28日 2時) (レス) id: 9861427ca3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：豆乳 | 作成日時：2017年7月2日 20時
