*闇抱えるもの二人 ページ6
「で、その子が今日
俺の前に立ち疑い深く顔を歪ませる
幻太郎は俺を数秒見つめてから俺が抱えている少女をマジマジと見つめ出しす。
幻太郎の綺麗な顔が驚きに染った。
「その子……………何処と無くうちのリーダー似てますねぇ…………………」
幻太郎は少女を見つめたまま俺に向かい手をだし「ちょっと帝統こっちにきてください」と呼び出す。
俺は素直に幻太郎の方へ近づき、幻太郎が少女に触れるぐらいの近さになった時、幻太郎は少女の綺麗な雪のような肌に自分の白い手を当てた。
「……………とても可愛いらしい顔をしていますね…………………まるで天使のように」
幻太郎は感激したように言葉を述べると少女の頭を軽く撫で、俺に視線を戻した。
「帝統。この少女なんて名前なんでしょうか?」
「知らねぇ」
「は?」
幻太郎は顔を歪ませ、冗談ばかりを言うその顔に真剣な雰囲気を浮かばせた。
「帝統……………。それは本気で言っているのでしょうか?」
俺はなんのためらいもなく頷く。
幻太郎はドン引き顔という顔だろうか……よく分からないがとてつもなく顔を歪めせた。
「元々貴方の事はおかしな奴だと思っていましたが……………これ程とは……………。
「なんでだよっ!!」
反射的に叫んだ俺を見、幻太郎を笑いだした。
「まぁもちろん……嘘だけどね♪」
俺は深くそれは深く溜息をつき、幻太郎を睨みつけた。
幻太郎は俺の目線に気がついたのか、ふっと笑いを止めると昔の書生の様な和服の袖をそっとまくった。
「ですが、少女の名前を知らないと言うのは予想外でしたねぇ………。本来であれば、普通名前を聞くはずですけど。」
俺は顔を歪ませるうっと言葉が詰まった。
幻太郎の咎めるような目線に必死に俺は抵抗をした。
「でもこいつ……………記憶喪失なんだぞ?」
俺は自分が抱えている少女を見つめ、あの時の衝撃を思い出す。
「言葉もたどたどしかった。自分がなんでいるかも分かっていないような状態だった。そんな奴が自分の名前を覚えてる訳ねぇだろ。」
幻太郎は溜息をつくと少女の手に自分の手を重ねる。
「だとしてもねぇ…………帝統これ犯罪になる可能性ありますよ」
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あめ屋(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 橋本アリィさんっ!!!コメントありがとうございますっ!頑張りますっ! (2022年1月6日 23時) (レス) id: 7f6b79a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
あめ屋(プロフ) - Luaさん» ありがとうごさいますLuaさんっ!頑張りますっ! (2022年1月6日 23時) (レス) id: 7f6b79a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
あめ屋(プロフ) - 彩華さん» 彩華さんっ!ありがとうございますっ!更新頑張りますっ! (2022年1月6日 23時) (レス) id: 7f6b79a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年1月6日 14時) (レス) @page10 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
Lua - とても面白いです!はやく続きが読みたいです! (2021年6月29日 19時) (レス) id: 7cef825e60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あめ屋 x他1人 | 作成日時:2021年1月5日 22時