参拾捌 ページ39
伊黒side
『ねぇ、小芭内さん』
「なんだ」
『柱2人を向かわせた割には弱くない…?』
「それは俺も思っていた」
指定された目的地である小さな山には太陽が沈むと
未だ山の麓にも関わらず鬼が何体も現れた
が、どの鬼も型を使わずとも倒すことの出来る程度だった
「…鬼が複数体同時に現れるという点も謎だな」
『群れているわけでは無さそうだし…異能を持つ鬼が意図的に他の鬼を集めているとか』
「可能性はあるな
もしくは…」
『「鬼舞辻無惨」』
「…兎に角先へ進もう
俺から離れるな」
『わかった』
「ガアアアアアアッ」
次から次に現れる鬼が汚い断末魔を響かせる
「はぁ…」
俺の近くには鬼しかいない
つまり、だ
「離れるなと言ったそばからどこへ行ったんだ
本当に世話の焼ける」
もし万が一鬼舞辻と遭遇でもしたらどうするんだ
彼奴の身に何かあれば責められるのは俺なんだが
特に不死川、鱗滝、冨岡の3人だ
彼奴らは本当に面倒臭いのが目に見えてわかる
別にAなんぞの心配などしてやらんが面倒事に巻き込まれるのは御免だからな
仕方なくだが、探してやるとしよう
140人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すー | 作成日時:2021年10月18日 22時