第六十三話 ページ13
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第六十三話
【図書室では静かにしましょう】
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「いやあ、それにしても七松先輩も静かに作業が出来るんすねぇ」
合図が来るまで、静かに作業をしているように言われてしまったからな。
正直、ここの空気は息苦しいので壁の一つや二つ開けたいくらいなんだが……。
「うわっ……!?」
……合図だ。
ちょうど飽きてきた頃だったので実に丁度いい。
……よし、思いっきし暴れるぞ。
「いけいけどんどーん!!」
信じられないというような顔で、私を見る後輩達。
少しすると長次と雷蔵が扉を開けて、二人を見た図書委員の後輩達は二人に飛びついた。
二人とも驚きつつも、しゃがんで彼らを抱きしめた。
……しばらくして、図書委員の後輩達を離したと思えば、私に近寄ってきた長次。
「……小平太、片付けをするぞ」
てっきり怒るのかと思っていたが、予想していた答えと違ったものが返ってきたので聞き返す。
「怒らないのか?」
「……ああ。私たちを……正気に戻してくれて、ありがとう……」
「いいや、お安い御用だ!」
そうして、長次と雷蔵は正気に戻った。
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Y - 作法の絡み最高(*´ー`*) (2023年4月25日 12時) (レス) @page8 id: 8c23c94f05 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 面白かったです……! この後の夢主ちゃんはどうなったんだろう…? と妄想を膨らませています。性格の悪くない天女様が好き。素敵な作品をありがとうございました! (2022年6月21日 22時) (レス) @page48 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
千代女 - あれ…おかしいな、目から汗が…? (2019年3月22日 11時) (レス) id: 1ee468ee2e (このIDを非表示/違反報告)
でる太(プロフ) - 千代女さん» コメントありがとうございます!それは偶然ですね、私も驚きです笑お読みいただいてありがとうございます! (2019年3月13日 16時) (レス) id: 6e253600bd (このIDを非表示/違反報告)
千代女 - はじめまして!!夢主の名前を千代女にしていたのですが、ひなちゃんの本名があかされ、驚きました。こんな偶然あるんですねぇ…。 (2019年3月13日 13時) (レス) id: 4e82c1b886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でる太 | 作成日時:2019年2月12日 18時