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先ずは受け身の練習。
二人一組となって手本として実践された受け身技を身体に教えこませていくんだけど…。
「ちょっと!どうしてこうなるのよ!」
「ごめん…、理屈は分かってるんだけど身体が…。」
「あんた、中々の運動音痴ね…。受け身で躓くなんてあんた位よ。」
「すみません…。」
初歩の受け身ですら私は習得出来ないでいた。
だから身体を動かすような体術訓練なんかは受けたくなくて今まで一度も受ける事はなかった。
「おい、不良娘二人。手前等何話してやがった。」
「Aが胸の大きさ気にして、愛しの彼に振られちゃったらどうしよ〜、なんて云ってたので大きく出来ないかと。」
「そんな事云ってない!!」
食いかかる私に、この際だから訊いておけと云われて何を、と尋ねれば小さい胸は好きかどうか、なんて云う。
でも、幹部は好きな人のなら気にしないって云ってたし…。
「俺はこう、手がギリギリ包み込めねェ位の…。」
何故か幹部は手まで使って表現をし始めて、途中で言葉を止めた後、私と目が合うと直ぐに視線が落ちた。
そして、肩をぽんと叩かれる。
「気にすンな。俺が育ててやっから。」
「は!?」
「だから、せめて受け身位は覚えて帰れよ。」
これを全て耳打ちで云ってくるものだから身体にぞわぞわと変な感覚が走った。
既に移動を始めた彼の背中に向けて言葉を放つ。
「どういう意味ですか!!」
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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時