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来てしまった体術訓練の日。
任意とは云え、かなりの希望者が居た。
それもその筈、まさか指導者が中原幹部とは…。
今回、女性が多いのもそれか…。
周りの女性からは憧れや羨望、好意と云った類の視線が送られるが、私には妬みの視線しか送られて来ない。
「あー、今日手前等の体術指導を任された中原だ。参加したからには何かしら手前等にも理由があると思ってる。強くなりてェ奴、生き残りてェ奴、功績を残してェ奴。
先ずはその根性、一から叩き直してやる。」
…うん、初めの挨拶からもう帰りたい。
「そういえばAは何で受ける気になったの?」
「…紅葉さんが勝手に。自分の身は自分で守れるようにって。」
「それは一理あるわね。」
「琴こそどうして?」
「そりゃダイエットに決まってるでしょ。」
ダイエット…?
ダイエットの為にこの面倒…、厳しいと云われる体術訓練に参加したって訳…?
それにしても、彼女には立派な物が付いていて、私のと見比べると天と地程の差があって一人で悲しくなった。
琴はダイエットなんてする必要ある…?
「それにしてもAって可哀想な身体してるわね。」
「可哀想って…。」
「そんなんじゃ愛しの彼に振られるわよ。私が大きくしてあげる!」
「え!?や、ちょっと…ッ!」
「あら、思ったよりあるじゃない。」
「ひゃんッ!」
琴に突然胸を揉まれて驚いて、思っていたよりも大きく変な声を出してしまって慌てて口を手で覆ったが遅かった。
周りから視線を集め、ましてや中原幹部にまで見られてしまった。
「橘、桜庭。俺の話はそんなにつまンねェか?」
「申し訳ありません!!」
「すみません…。」
彼の笑顔は怖かった。
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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時