108 ページ8
.
ポートマフィア内にはある噂が広まっていた。
「お、橘！」
「…おはようございます。」
「なんか眠そうだな、大丈夫か？」
中原幹部にはお付き合いしている人がいる。その相手は橘Aだと云う、そんな噂だ。
噂ならば彼も小耳に挟んでいると思うのだけど、そんなのお構いなしに私を見掛ける度に声を掛けてくるのだ。
まあ、以前からよく声を掛けられていたからそれに尾ひれが付いて話が大きくなったのが理由。
「あの、幹部…。」
「ん？」
「噂、知ってますか…。」
「噂？ああ、実際事実だろ？ほっとけ。」
つまり幹部は気にしてないという事で…。
私はあまり目立ちたくないのが本音。
「橘、名前。」
「……業務中です。」
「普段から俺を中也さんって呼ぶ奴も居るぜ？」
「…中也さん。」
「違う。」
「それでは失礼致します。」
「早ッ！」
彼の横を通り過ぎてすたすたと歩く。
何故か彼は私が彼の名前を呼んだ時から名前呼びを請うようになった。しかも呼び捨てで。
こんな事になるなら呼び捨てで呼ぶんじゃなかったと少しの後悔と恥じらいが沸き上がる。
紅葉さんの居る執務室へと入ると紅葉さんに手招きされ、一枚の紙を渡された。
「頑張るのじゃぞ。」
「え…？」
内容に目を通せば、体術訓練の日程が書かれていた。
これは確か、任意の筈…、等と思いながら紅葉さんに目を向けると、
「せめて自分の身は自分で守らなくてはのう。」
とてもいい笑顔を向けられて受けるしかなくなった体術訓練に肩を落とした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです！！！！中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです！！！！！！🥹 (3月17日 20時) (
レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした！ (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2023年12月9日 20時
