【中原中也】三枚上手な彼女

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「ああ、なんと美しい女性だろうか。私とどうか心中していただけませんか。」



女性給仕の手を取って心中に誘う太宰君の目の前にある料理を中原君と一緒に食べる。



「は！？Aちゃんならまだしもなんで中也が食べてんの！？私のだよね！？」

「俺の金だ。」

「それじゃあ本題なんだけど、」



ひょい、と今度は中原君のお皿から料理を取って食べる太宰君にキレる中原君。

やっぱり、また今度にした方がいい気がする…。



「Aちゃんのお兄さんは、自ら死を選んだんだ。」

「…え？」

「元々病弱なんだよね？だから、君を逃がした後は、自分の事で迷惑を掛けたくないからって。長くは無かったみたいだった。」

「そう…。」

「私とお兄さんが会ったのは本当に偶然なんだけど、その時に君の事を聞いたんだ。君の、異能力についても。」

「私の、異能力…？」



隣に座る中原君が私に、異能の有無の確認を取ってくるけど私は異能者ではないと断言した。



「自覚が無いんだね。」

「自覚って…。」



そういう事例もあると彼は云う。

現に、武装探偵社の新人君も最近まで自身が異能者である事を知らなかったらしい。



「私の、能力って…。」



少し緊張しながらどういった能力なのか尋ねる。

太宰君は苦虫を噛み潰したような表情をした後、しっかりと私の目を見る。



「生まれ変わる、異能力…。」



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