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中原幹部と共に呼び出された私は首領よりある使命を云い渡されたのがおよそ一週間程前だった。
「秘書の橘です。」
「橘と申します。宜しくお願い致します。」
何度この挨拶を行ったか数え切れない。
裏の社会に通じる人達の招宴を受けて、中原幹部と共にパーティに参加していた。
首領からの命は出席出来ない首領の代わりという事だ。
「あの…、再度お訊きします。首領は何故、出席出来ないんでしたっけ…。」
「…エリス嬢の買い物だ。」
「はあ…。」
「云いたい事は分かる。挨拶済ませてとっとと帰るぞ。」
「はい。」
改めて背筋を伸ばして先を歩く幹部の背中を追う。
すると急に立ち止まって私に聞こえるように呟く。
「前から来てる嬢の誕生日らしい。愛想よくしとけ。」
「は、はい。」
…、誕生日位で此処までの人達を集めるなんてよっぽど賑やかなのが好きなのね。
見たところ成人してるかしてないか位の年齢だと思う。
「あら?そちらの方は初めましてですね。」
「お初にお目に掛かります。本日はお嬢様の誕生日パーティに呼んで頂き有り難うございます。」
「いえ、そんな…。」
「改めて、おめでとうございます。」
幹部の笑顔に女性は頬を染める。
…裏のある笑顔も可愛い。
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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時