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「おっ、お待たせしました…。」
「ん…。」
私の目の前には私服の中原君。
昨日、紅葉さんに私の有給の許可を頂く事が出来て、今日は中原君と初めてのデートです。
初めて見る彼の私服姿にドキドキと胸がときめく。
お洒落さんで格好いい。
「い、行くか。」
「は、はい…。」
差し出される手に恐る恐る自身の手を重ねると、ぎゅと優しく握られた。
あれ、そういえば今日は手袋してない…。
不思議に思って彼を見て目が合うとバッと私から顔を逸らす。
中原君も緊張、してるんだ…。
「今日は、手袋してないんですね…。帽子も…。」
「…あ?あ、あァ…、まァな…。」
「何か理由でも?」
「…い、いいいいだろ別にッ!!そ、そういう気分なだけだッ!!!」
何故か慌てて、行くぞと私に背を向けて手を引く。
彼を見てると今本当にあの皆が憧れる中原幹部とデートをしていると実感する。
でもこんなに慌てて照れる程に私を好きで居てくれる彼は私だけのもの。
凄いなぁ…。
「……A、今日は恋人だ。改まる必要、ねェから。」
「は…、うん…。……、中也。」
名前を呼ぶと更に強く手を握られる。
「俺も、好きな奴とデートは初めてだ…。凄ェ緊張してる…。でも、慣れて行こうな。少しずつ。」
「…うん。」
好きな奴と…?
それじゃあ好きじゃない人とはあるって事…?
いやいや、そりゃ幹部ともなれば好きでもない女性と手を繋いで出掛ける位なんのそのでしょう。
きっと仕事であったんだろう。
分かってる。
分かってはいるけど、胸がもやもやした。
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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時