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もっと触って。
そう云った瞬間に最大級の羞恥に襲われて顔を腕で隠して彼から距離を取ろうとする。
しかしそれは許されず、中原君の腕の中へと閉じ込められた。
「…訊いとく。誘ってるつもりはねェンだろ。」
「誘う…、……っ無い!無いです!」
「ん、分かった…。」
ぎゅうぎゅうに抱き締められて少し苦しい。
「あの…、一旦帰りませんか、私の家とか…。」
此処でキスされたり抱き締められるのが嫌な訳ではない。
ただ、もし誰か来たらと思うと、という方が気になって仕方ない為に提案をした。
「…此処じゃ、駄目なのか。」
「だ、誰か来たら如何するの…。」
「それもそうだが…、」
言葉を濁す彼。
そして次に発せられた言葉は私の体温を上昇させるには十分だった。
「此処だから抑えれてンだよ…。家行ったら、抑え…、きかねェぞ…っ。」
「で、も…、」
「いいのか、俺に食われても…。」
云いつつ私の手を取って指を噛んで舐める。
いつかは、そんな日が来ればと思っている。
でも、今は無理だ…。
「…ごめんね。」
「何が。」
「私、勇気出なくて…、」
「当然だろ…、怖ェのは、当たり前だ…。」
俺も怖い…。
そう呟く彼の顔は何処か困ったような顔で…。
「もっとお前を傷つけるかもしれない。でもそれ以上に、お前に触れたい。」
頬をするりと撫でた後、優しく口付ける。
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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時