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キスが終わるとにたりと笑う彼。
「業務中って云う割に受け入れてたな。」
「…さっきまで休憩中だったんです。」
「そりゃ狡ってもんだろ。」
少し呆れた表情をされる幹部の頬に手を当てた。
すべすべで柔らかくていつまでも触れていたい。
「続きは、仕事を終わらせてしませんか…?」
「……今したくなった。」
「駄目。仕事優先。」
「…名前呼んで、頑張れって云ってくれ。」
突然の甘えたがりが表に出る。
「中也、頑張れ。」
「ん、頑張る…。」
こつんと額同士を当てて、よし、と呟いた彼は自分のデスクへと戻って書類に向き合い始めた。
私も彼を見習って手を動かす。
部屋の中はペンが紙の上を走る音と、時計の針が動く音だけが鮮明に聞こえる。
「……。」
「………。」
どれだけ時間が過ぎただろうか。
窓の外は暗く、そろそろ集中力も切れてきた。
長時間、同じ姿勢だった為に身体も痛い。
「橘ー?」
「は、いぃんッ!?」
後ろから声を掛けられて返事をしたのだけど、背中をグッと押されて気持ち良さに変な声が出てしまった。
「変な声出すな…。」
「出したくて出した訳じゃないです…。」
「俺はキリが良いんだが如何だ?」
「私はもう少しで…。」
「じゃ、待ってる。」
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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時