【中原中也】三枚上手な彼女

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首領は一頻り笑った後、いいよ試用期間だねと笑顔を作られた。



「そっかぁ、やるやらないじゃなくて試用期間か…。そんな答えが返ってくるとは思わなかったよ。」

「……っ、いえ、その…っ、」

「面白い子だね紅葉君。」

「無論じゃ。首領にはやらぬ。」

「私の対象年齢は12歳以下だよ。」

「黙れ。口を縫い合わすぞ。」



対象年齢が12歳以下とは…？

隣の中原幹部にこっそりと尋ねるとどうやら首領は、12歳以下の女の子がお好きなようで。

自身の異能もエリス嬢という強気な女の子を創り出しているらしい。



「そうだ、紹介するよ。私の妻のエリスちゃん。」



首領の隣には可愛らしい女の子が現れた。

え、今首領は彼女を妻って云った…？



「貴方がAね！私はエリス！宜しく！」

「よ、宜しくお願いします…。」



そっか、幼女好きなんだ…。



「珍しいのう、思っておる事が顔に出ておるぞ。」

「へ…？」

「ん？何がかな？」

「Aが思うた事を代弁するとしよう。幼女好きが首領等気持ち悪、」

「そんな事思ってません！！」



今日の紅葉さんは意地悪だ。



「Aの云う通りね。気持ち悪いわリンタロウ。」

「え、エリスちゃん…？」

「私は何も云っておりません！」



これはまさか首領の機嫌を損ねて私の首飛ぶ案件。

助けてという目線を中原幹部へと送るが微笑まれるだけで助け舟は出してくれない。

これは自分でどうにかしろという事なのか。

首領に紅葉さん、エリス嬢で話が盛り上がってる中、こっそりと隣から手が握られた。



「引き受けてくれて凄ェ嬉しい。これからはもう少し一緒に居られるな。」



此方は此方で心臓が保たない。


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