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漸く終わった訓練。
あちこちの筋肉が既に悲鳴を上げている。
着替えて帰ろうとビルを出た時、後ろから肩にぽんと手を置かれて振り返るとぷす、と頬に指が刺さった。
その刺さった指は更にぐりぐりと私の頬を突く。
「子供ですか。」
「今帰りか?」
「まあ、はい。」
「仕方ねェ。彼氏様が送ってやる。」
そう云って私の手を取って繋ぎ、指を絡ませた。
隣を歩く彼に、あの時疑問に思った胸を大きくしてやるという言葉と受け身は覚えろという言葉の意味を尋ねた。
すると彼は、はあ!?と声を上げると額に手を当て、マジで理解して無かったのか…と云う。
「……、このまま橘の家、邪魔してもいいか。」
「いいけど、大したおもてなしは出来ないよ。」
「構わねェ。…先に云っとくがもっと警戒心持てよ。」
「え?うん。」
中原君が一緒に居て警戒心も何も無いと思う。
もしかして今、誰かに尾行されたりしてる…!?
辺りを見渡しても怪しげな人は居ないし、何なら、中原君には何やってんだと云われる位だ。
そして着いた家に彼を招き入れて紅茶を淹れた。
「どうぞ。」
「っ…ああ、さんきゅ。」
きょろきょろと部屋を見渡す中原君。
「如何かした?」
「いや…、少し緊張すンなと思って…。」
え、可愛い。
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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時