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琴にお昼を一緒に食べようと連絡したのが出社してすぐ。
琴も何か話をしたい事があるとの事で二つ返事で了承。
「Aとご飯なんて久しぶりね。」
「うん。私もそれなりに忙しいし、琴の方も凄く大変だって聞いたよ、平方君に。」
「あー、あの冴えない男の子ね。」
「冴えない?可愛らしいと思うけど。」
他愛もない話をしながらお昼を食していく。
互いに食べる物が無くなると気まずい空気になった。
「琴、ごめんね。」
「何が?」
「昨日、酔った幹部に連れられてホテルに入った。でも何も無かったから安心して!本当に!」
「……そう。」
私も云わなくちゃいけない事があると膝の上で拳を作る琴は何処か云いづらそう。
「私の方こそごめん。幹部と付き合ってるなんて嘘。」
「え…?でも幹部としたんじゃ…。」
「…、してないよ。あの人、私を前にして辛そうな顔して…、やっぱり無理だ、ごめんなって。」
キスはされたけど…。と自身の唇を触る彼女の顔はまだ彼を好きだと云っていた。
「彼が、最低な男にしてくれって云ってきて私は頷いた。いつかは私を見てくれるようになると思ってた。だけど、彼の中にはいつもAが居た。」
「…。」
「ねえ!あんたしか居ないの!ずっと苦しそう…っ。」
「でも…。」
「でもじゃない!好きなんでしょ!目前で謝られた私の気持ちがあんたに分かる!?思い知ったわよ!私じゃ駄目なんだって…ッ!」
彼女は縋るように私を抱き締める。
「あの人の笑顔はAしか作れない…。二人で幸せに、なって…。」
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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時