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突然のキスと送り込まれてくる息が苦しい。



「早く、此処から逃げて…。」

「ああ、手前と一緒にな。」



身体を彼に包み込まれて口元には布が当てられるが、私はそんな彼を突き飛ばした。



「橘…?」

「私の事、本当は嫌いな癖に…。私で遊んでたんでしょ。恋も碌に知らない私の反応を楽しんで…っ。もう死ぬから放っといて!」



堰き止めていた思いが言葉と涙になって溢れてくる。

本当はそんな事無いって分かってる。

だってまだ、私を見る目が凄く優しい…。



「っ、嫌いじゃ、ねェよ…。」

「直ぐに琴と付き合った!俺の前から消えろって云った!本当は私が邪魔だったんでしょ!邪魔者は消えるんだから、清々するでしょ…。」



彼は拳を握って唇を噛む。



「ンな事は今どうでもいい。此処を出る。」

「私は出ない!此処で死なせてっ!」

「…無理にでも連れてく。」



腕を掴まれて引き寄せられた。

再び口元には布を当てられて、如何してこんなにも、という疑問が浮かぶ。

彼の顔を見上げると真剣な顔で辺りを見渡し、私の視線に気付いて私と目が合うと優しく微笑む。

ガラガラと崩れ落ちてくる天井。

その隙間から一点の光が見えた。



「舌噛むなよ。」



私の身体を包む彼の身体は温かくてまた涙が流れた。

背中に手を回して、今度は離れないようしっかりとお互いの体温を分け合った。



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鈴神(プロフ) - 本当に本当に今読ませて頂いてる唯一の夢小説ですが情報過多すぎて、、このお話に激重感情抱いてます、、二人が幸せになりますように。 (11月23日 20時) (レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 初コメ失礼します!中也さんイケメンとキャッキャしてたら、まさかの展開でビックリです……!これからどうなっちゃうの〜〜!?という気持ちがいっぱい過ぎて……。主様のペースで更新頑張って下さい!楽しみにしています! (11月23日 20時) (レス) @page32 id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年11月10日 12時

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