【イナズマイレブン】太陽が込めた願い (ページ35)

今日:13 hit、昨日:33 hit、合計:106,861 hit

84.初めてのスノーボードページ35

.

なんで皆、滑れてるわけ

有人くん、君は完璧人間か
出来ないものは何も無いと言うのか

「よ、よおし…」

「情けないわね。早く行きなさいよ」

「おわっ!!」

夏未に背中を押され、軽い斜面を滑るがバランスが取れないでいる

「ゆ、有人くん!退いて!!」

「なっ…」

ドカッと私と有人くんはぶつかり、倒れる

上半身を起き上がらせ、痛い、と声を出せば、有人くんが当たり前だ、と言った

「お前、スノーボード、出来ないのか」

「は、初めてなんだ。悪いか」

「いや。そういうのも面白くて悪くない」

「どういう意味だ」

すると、今度は円堂が退いてくれ～!!と私達の方へと滑ってくる

今の私に退く、という事は至難の技に等しい

ドスッと円堂とぶつかり再び倒れる

「な、中々痛いんだな…」

「悪い悪い。俺もスノボ初めてでさ」

「ちょ、有人くん。何気に一人だけ回避するのやめてくれる?」

「もうぶつかられるのは懲り懲りなんでな」

言い返したいのに言い返せない

私が言葉に詰まっていると、吹雪くんが滑ってきて大丈夫?と声をかけて手を出してくれる

「大丈夫。ありがとう」

手を乗せると引いて立ち上がらせてくれる

それでも上手く立てなくて、前のめりに倒れるが冷たい感触はなく、顔を上げると優しく笑う吹雪くんの顔がすぐそこにあった

.