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53話 ページ4
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今日は仕事で机上の書類整理を行っていると、一本の電話が武装探偵社を呼び出した。
「強盗です！犯人は現状、建物に立て込もっています！誰か直ぐに向かえる方は！」
潤君が声を張って辺りを見渡す。
私が行くわ、と席を立ち、目が合った彼の腕を掴む。
「行くわよ、敦君。」
「え、あ、はい！」
「私は〜？」
「あんたに何が出来るの。」
「ちぇ。」
潤君から場所、詳しい状況を教えて貰って現場に向かう。
建物の外では武装した警察、野次馬がわらわらと湧いていて、野次馬を掻き分けながら警察へと声をかけた。
「武装探偵社の三上です。」
「中島です。」
「犯人は複数犯と伺ってますが、今の状況を教えて戴いても宜しいですか。」
警察の方からの電話で聞いた状況から一変して、建物に取り残されていた女性が見つかり人質にされたらしい。
犯人は銃を所持。
人相は目出し帽を被っている為、分からない。
「犯人の立ち位置は分かりますか。」
「はい。二人が人質を間に、もう二人が距離を取って出入口と窓付近で籠城しております。」
「そう、距離を取っているのね…。外を確認する事も怠らない。計画された犯行だわ。…敦君、貴方は窓にいる犯人をやれる？」
「はい！」
一番は人質である女性の安全を確保しなければならない。
となると、この手が最適解かしらね。
「よし、私も一緒に人質になりましょう！」
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2023年4月25日 22時
