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ゆらゆらと揺れる体と、少しずつ聞こえてくる声から目を開くと蘭と園子が心配そうに私を見下ろしていた。
「良かった!目が覚めたのね!」
「キッドは!?」
「ちょ、そんな格好でどこ行くの!!」
眠らされていたであろう場所から飛び出して屋上へと走った。
扉を開けると以前のように白いマントを靡かせている怪盗キッドと幼児と化した新一が対峙していた。
「なっ……、なんて格好してんだ!」
「怪盗キッド…っ!よくも!」
「おっと、お嬢さん。そんな格好では風邪を引かれてしまいますよ。」
「貴方が私の服を奪ったんでしょう!?それにっ……、その、み、見たんでしょう?」
「何をですか?」
「惚けないで。だって私、今日は……、ノーブラ、なんだから。」
チラリとタンクトップの胸元を広げれば、顔を赤く染める二人は声をあげた。
「キッド!てめえ!!」
「見てない!断じて俺は見てない!!」
「ええ。嘘だもの。」
キッドに詰めよって得意のテコンドーで攻撃。
「女性に手を上げるのは趣味じゃありませんが、致し方ない。」
トランプ銃を向けられ、私の足元に放たれる。
それに気を取られていたせいで、キッドを取り逃がしてしまった。空へと飛び立つ白いハンググライダーは街中へと消えた。
「私を傷付けず、足止めか……。本当に紳士なんだね、怪盗キッドって。」
「おい、それ……。」
「うん、返して行ったみたい。」
私の足元に放たれていたトランプは今回盗まれた宝石へと姿を変えていた。
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汎用うさぎ(プロフ) - 祟璃さん» 成る程…。参考にさせて頂きます!アドバイスありがとうございました! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
祟璃(プロフ) - いつお話が変わったんだろう...ということが所々ありました。場面の展開をもう少し細かくされればいいと思います...。 (2019年4月13日 20時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56039号(プロフ) - とっても面白いです!!この作品は完結まで持って行ってください!!お願いします(>人<;) (2018年10月1日 23時) (レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2018年9月29日 8時