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突然現れる。それが鉄則な彼の登場シーン。どんなトリックを使えばそのような事が出来るのか少し興味がある。
「いいんですか、私が戴いても。」
「ええ。どうぞ。」
「……。」
不信の目で宝石を見る。
手に持っているものが偽物、なんてことは勿論無い。私は彼に捕まえてみろと言われただけで盗む際の邪魔をするもりは毛頭無い。
私が読むのは最後の最後。
貴方がこの場から立ち去る策だけ。
「さあ、始めましょうか。私と貴方の勝負を。」
フ、と笑って宝石を窓越しに月にかざすと再びガラスケースの中へと戻した。
「二人になれる場所で。」
そう言って移動したのが、屋敷から離れた小さな公園。今は屋敷の周りにたくさんの人だかりと明かりが照らされていて、こちらに目を向ける人なんてまずいない。
「ここなら存分にやりあえるわ。」
「ええ。では、」
私の両手を救うようにして手を握れば、ぐっと引き寄せられてすっぽりと彼の胸に収まってしまった。
「な、何するのっ!」
「しっ。お静かに。」
……あ、キッドの心臓の音。
彼の手が背中に回ってピッと私の胸を支えていたものが突然緩くなった。
「ちょ、貴方、本当に何してっ……!?」
「油断はいけません。知り合って間もない男にそのような顔は見せるもんじゃありませんよ。」
「はあ!?」
「少し、無防備過ぎます。」
手の甲を口元に当てるキッドだけれど、私はそんな事よりも体を離された際に服の内でぶら下がる下着に凄く違和感を持って胸を支える。
「勝負は次に持ち越しです。」
勝手にそう言って勝手に消えた彼にふつふつと怒りが込み上げてきて、思わず叫んだ。
「キッドのバカヤロー!!」
ドキドキしたとか、決してそんなんじゃない。
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汎用うさぎ(プロフ) - 祟璃さん» 成る程…。参考にさせて頂きます!アドバイスありがとうございました! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
祟璃(プロフ) - いつお話が変わったんだろう...ということが所々ありました。場面の展開をもう少し細かくされればいいと思います...。 (2019年4月13日 20時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56039号(プロフ) - とっても面白いです!!この作品は完結まで持って行ってください!!お願いします(>人<;) (2018年10月1日 23時) (レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2018年9月29日 8時