第三十五話 ページ36
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高杉side
神威お気に入りの元花魁。
こいつは見たまんま、神威が好きだと顔に書いてある。分かりやすい奴。
「あいつと何かあったんだろ。」
キセルを咥えて紫煙を吐き出す。
さっきすれ違った神威の表情を見れば誰だって簡単に分かる。
あいつは俺とすれ違った事も気付いてねェかもしれねェが。
「…………たの。」
「あ？」
「神威に、嫌われたの。私、神威の気持ち、全然考えれなくて、傷、付けて…。」
両手で顔を覆って、吐き出すように言うこいつは理性がはち切れたのか大声で泣き出した。
おいおい。どんだけあいつに惚れてんだよ。
聞いてねェぞ、副団長さんよォ。
話聞いてやってくれつったって、こいつがこんな状態でどう話聞くってんだ。
必死に目から流れる涙を拭うAは、ガキに恋する普通の女だった。
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『それは構わねェが、神威の奴はどうすんだ。』
『団長は俺が行く。殺されようがそれが運命だったって諦めるさ。』
二人に何があったのか知りたい阿伏兎。
『あいつが俺に惚れたらどうすんだ。』
『そん時は団長がワリィだろ。』
『じゃ、遠慮しなくていいんだな。』
『あいつのお気に入りを奪っても。』と挑発するように言えば副団長ははっきりと言った。
『団長は腐っても男だ。惚れた女を簡単に逃がす程安い男じゃねェさ。』
その答えを聞いて肩をすくめ、キセルを咥えてAの元へ歩いた。
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ゆる - 面白かったです！！神威可愛いなー(ﾉ≧▽≦)ﾉ (2020年5月13日 11時) (
レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - かわいい、カワイイ、ｶﾜ(・∀・)ｲｲ!!キュンキュンしました。大好き！ (2020年5月1日 1時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
矮俚好 - うわ、うわ、うわ、うわ！(訳:最高！神！とりあえず……最高！)←伝われ(願望) (2018年1月11日 20時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 面白かったよ、これからも頑張ってねー。(/・ω・)/ (2017年8月21日 5時) (レス) id: dd49ad89fc (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - いちごミルクさん» 読んでいただき、ありがとうございました！ (2017年8月3日 10時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2017年5月10日 22時
