第二十三話 ページ24
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突然の阿伏兎さんの言葉に戸惑った。
でも私は素直に答えた。
「はい。好きです。」
「…そうか。嬢ちゃん、団長の事頼んだぜ。」
「はい。」
大きな手で頭を撫で回される。
絶対ボサボサのやつだ。
「団長はガキだからまだ自分の気持ちに気付いてねェかもしれねェ。けど、待っててくれや。」
「……はい。」
何の事か分からなかった私は、取り敢えず待てばいい、と解釈して返事をした。
そして、話が終わったと同時に神威が戻ってきてギュウッと抱き締められる。
「阿伏兎。何もしてないよネ。」
「してないしてない。俺ァもっとえろい姉ちゃんが好みだァ。じゃあな、嬢ちゃん。」
「あ、はい。」
阿伏兎さんは手を振って仕事に戻った。
未だ抱き締める神威に「おかえり。」と言うと「ただいま。」と返してくれた。
「阿伏兎と何話してた?」
「世間話?」
「ふ〜ん。俺には言えないの?」
「ごめんね。」
言えるわけないじゃない。
さっきまで貴方の話をして、神威が好きと言いました。なんて言えない。
無理。絶対無理。
「ま、何もされてないならいいけど。」
「うん。何もされてない。」
私もギュウッと抱き締め返すと、突然浮遊感を覚え、私は神威に横抱きされていた。
「それじゃ部屋に戻ってたくさんキスしよっか。」
「いや、あの…。」
絶対にキスで終わらないよね。
最後までやっちゃうよね。
だって目がそう言ってるし。
私は部屋に連れていかれ、予想通りキスで終わらず更に腰を痛める事となった。
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(まだまだ青いガキだねェ。)
(気付いてるよ。独占したいって事位は。)
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ゆる - 面白かったです!!神威可愛いなー(ノ≧▽≦)ノ (2020年5月13日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - かわいい、カワイイ、カワ(・∀・)イイ!!キュンキュンしました。大好き! (2020年5月1日 1時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
矮俚好 - うわ、うわ、うわ、うわ!(訳:最高!神!とりあえず……最高!)←伝われ(願望) (2018年1月11日 20時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 面白かったよ、これからも頑張ってねー。(/・ω・)/ (2017年8月21日 5時) (レス) id: dd49ad89fc (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - いちごミルクさん» 読んでいただき、ありがとうございました! (2017年8月3日 10時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2017年5月10日 22時