:QK: 短編集（BL）

腐男子小話(多cp) ページ20

伊沢 目線

伊｢ぅ"わぁ"ぁ"ぁ"ぁ"…すき……めっちゃすき…｣

渡｢ね！！わかります！！その気持ち！｣

真昼間のｵﾌｨｽに響くはしゃぐ男声。
このｵﾌｨｽでは今日も平和に、｢腐男子会議｣が行われていた。(会議といっても、俺とこうちゃんの2人だが)

伊｢ぇ、ま、これ本当に後で送って。その写真まじで俺も欲しい｣

その写真、というのは 須貝さんと山本がｿﾌｧで一緒に寝ている写真。

山本が須貝さんのほうにもたれかかって寝ているため、なんだか歳の離れた兄弟、もしくは恋人のようにも見える。

伊｢座っててもわかるこの身長差…優勝…｣

渡｢もう付き合って下さいほんと…｣

普段は ｸｲｽﾞ王 と言われたりする俺も、推しcpの前では語彙力というのが無くなってしまう。

寧ろ無くならない人いるのか？と思う。

伊｢こうちゃんの推しcpは…｣

渡｢ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ組と伊川です｣

食い気味に答えるこうちゃん。
愛がすごい。

伊｢ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ組はわかる。すごくわかる。…けど俺自分が入ってるcpは想像できない…てか無理…地雷…｣

渡｢ぁ"っ…ぅわすみません地雷踏ませてしまった…。…因みに伊沢さんはﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ組どっちを彼氏側にさせます？｣

地雷を無理に克服させようとしないこうちゃん優しい。いい子。


…てか、その質問めっちゃ難しくない？

伊｢ぇどうしようどっちも好き…｣

渡｢決めがたいですよね…まぁ、別に決めなくてもいいんですけど…最近は河村さん彼女側にしたい感じも｣

伊｢あ〜…むずい｣

この問題は、次回の腐男子会議まで保留ということになった。うーん、難しい。

渡｢伊沢さんってどんなｼﾁｭが好みです？俺は純愛とか片想いとか。ﾊﾋﾟｴﾝ大好きです、｣

こうちゃんっぽい。こうちゃんはそんな感じする。

というか、別に悪いわけじゃないんだけど、のほほんとした雰囲気でﾊﾞﾄﾞｴﾝ流血ｱﾘのどろどろ妄想してたら怖い。

伊｢ 俺もね、片思い系は好き。でも最近はﾒﾝﾍﾗﾁｯｸなのとか、ちょっと病んでる感じのも好きかな｣

渡｢なんか意外です。伊沢さんってﾊﾋﾟｴﾝ厨っぽかったから笑｣

伊｢ぇ俺そんな感じする？笑｣

そんな風に見えるとは。頭の中たまにエグいぞ、笑

渡｢皆何時頃に帰ってきますかね〜。そろそろ供給が欲しいです｣

伊｢それね。福良さんと河村さんは2人でどこいったんだろ｣

渡｢ﾃﾞｰ…ﾄ…！｣

伊｢ぅわ！まって。ありえそうでヤバい｣

…今日も会議は長くなりそうです。

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