聖母が3人 ページ5
「へぇ、じゃあ皆のユニットには1年生が入ったんだね」
あれからというもの、僕は千秋やなずなにも抱きつかれ、それを見た章臣君が1時間目は自習ということにしてくれた。
そして今は僕がいなかった時の事を泉達が話してくれている。皆がいるほとんどのユニットには1年生が入っていて。
見てみたいな、今度見に行こうかな。なんて思う自分がいた。
そう言えば、僕のユニットは新しい1年生入ったのかな?
入ったのなら見てみたいけれど……それよりもまずは彼とちゃんと話さなきゃいけないから暫く無理そうだな。彼、今日は学校休みみたいだしね。
「なんなら今日、見る? 新しい1年生。あんたがいること知らずにユニット練習に来たくまくん達の反応が気になるしね」
新しい1年生のことが気になっているのが分かったのか、泉がぽんと手を叩きながら提案してくれた。
Knightsの新しい1年生……どんな子か気になるなぁ。それに今日は何も無かったはず。
そう思い僕は笑顔で泉の言葉に頷いた。
そして放課後__
__現在僕は、泉と2人でユニット練習をするはずの場所にいる。
……んだけど、Knightsの人達が来る気配がない。そう言えば、レオ君もそうだったけれどこのユニットは個性的なメンバーが集まっていたっけ?
他のユニットの子達も個性的だけれどもここも充分個性的だったのを忘れていたや。
ちらりと横を見るとどこかイラついた様な表情をしながら呟いている泉が。何を呟いているんだろうと思い耳を澄ませると
「くまくん達……折角Aが来ているのにこういう日に限って来るの遅いんだから……。ま、その方がAと2人きりになれる時間が長くなるからいいんだけどねぇ……♪」
みたいな事を呟いていて。話しかけようにも話しかけずらくて黙り込んでしまう。
ああ、誰か早く来ないかな? 皆に会いたい。Knightsの皆に。[ただいま]って言って。泉みたいに抱き着くのかな。それとも怒るのかな?
皆の反応が楽しみでワクワクしてきた時、がちゃりと音を立てて部屋の扉が開いた。
「遅くなってごめんなさい、少し話し込んじゃって…………」
扉を開いた人物は僕を見るなり目を見開かせる。そして次の瞬間、ポロリと涙が零れ落ちながら彼は僕の名前を呼ぶ。
「A、ちゃん……?」
ーーーー久しぶり、嵐君
ふわりと微笑み、僕は言った。
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クロりんご(プロフ) - 夕霧さん» コメントありがとうございます!はい!頑張ります! (2018年8月7日 17時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - とても面白かったです!これからも更新頑張って下さい! (2018年8月7日 17時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロりんご | 作成日時:2018年5月15日 21時