新美君と、番外編【男主】 (ページ5)

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四話ページ5

〈夢主君と谷崎兄弟と与謝野女医〉

「か…可愛いですわ‼Aさん、是非此方を向いて下さい‼」

「へェ、善く似合ってるんじゃないか？」

「うん、思ったよりも似合ってるね、A君」

…如何してこうなった…。
……今の僕の格好を説明すると…メイド服を着させられて…写真を撮られてる…。

『…ねぇ…もう着替えて善い…？』

「駄目ですわ。未だ沢山着て貰う服が有るのですから‼」

「妾も持って来たんだがねェ…着てくれないのかい？」

そう云って…ウルウルした目で見てくる女性二人…。
…ゔ…そんな目で僕を見ないで…。
そして潤…君は他人事の様に見ないで…。

「…そうですわ‼着て下さったらAさんの行きつけの店のおにぎり、

後で買ってあげます‼」

‼……おにぎり…いっぱい買ってくれる…⁉
……此れは…受けなければ……←

『…着ても…善いよ…』

「本当ですか‼」

『…うん…でも…潤も道連れね…』

「え」

「おお‼其れは善いねェ。丁度此処に妾よりも一回り程大きな服が有る。

アンタは此れを着な」

「そんなぁ～…」

…っふ…他人事の様に…見てたからだ…。

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「兄様ったら可愛い‼」

「中々に似合うじゃないか、二人共」

「…A君今度覚えててよね」

『…他人事の様に…見てた潤が悪い…僕は道連れにしただけだもん…』

「其の云い方は一寸傷付くなァ…」

『…後でおにぎり…一緒に食べるから…赦して…』

「…赦す。(A君の身長だと上目遣いにしか見えない‼)」

因みに後で御二人の写真は探偵社の社員に出回ったとか出回らなかったとか。

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