情報屋【男主】

情報が二つ ページ4

『……僕の事は名無しさんって呼んでよ』





そう僕に云ったあの女の人がくれたおにぎりを食べた後、やっぱり何日か食べていなかったせいか、
僕は直ぐにお腹が空いてしまい、途方に暮れていた



…………どうしよう、やっぱり倒れる前に考えていた事をするべきだろうか？
でもそうじゃなきゃ僕はこのまま餓死してしまいそうだし……



そして、僕は辺りを見渡す。するとふと川に溺れている人が目に入った
え……あれって、助けないと駄目……だよね？
いやいやいや、もしかしたら何か探してるのかもしれないし……




でもどう見ても探してる感じには見えない
しかも足を鳥に突かれている
僕は思わず川へ飛び込んだ




中島side 終了
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僕はあの後急いでポートマフィアに行き、林太郎君が待っている所まで向かった
約束していた時間よりもかなり遅れていたから、林太郎君とエリスちゃんには案の定すっごく心配された


もう、部屋の扉を開けた時はびっくりしたよ
部屋を開けた途端エリスちゃんは僕に抱き着いてきたし、林太郎君まで抱き着こうとしてくるんだもん。まぁ、林太郎君はエリスちゃんが僕に抱き着くのを許さなくて抱き着けなかったけど





『……で？ 今回はなんだっけ。えっと……』






そう、僕は今日とある情報を渡す為に林太郎君と約束していた
とは云っても昨日の夜に突然林太郎君が連絡してきたんだけれども





「［人虎］だよ、Aさん。

恐らくだけれども今回の懸賞金に賭けられている人虎は、異能力者だろう？

けれどもその人虎の正体が分からなくてね。Aさんに頼む事にしたんだ」






『ああそうそう、［人虎］についてだよね。

正体とかの情報はこれに載ってあるよ』





「ありがとう、助かるよ。

ちゃんとお金は振り込んでおくからね」




そう云ってthe 営業スマイルみたいな感じで僕に微笑んでくる林太郎君
……うん、僕林太郎君の作った笑顔苦手。
僕は内心そう思いながら笑顔で林太郎君に挨拶をし、部屋を出た






…………あ、そう云えばあの虎君元気かな？
あの感じだと暫くご飯だべてなさそうだし……おにぎりだけで足りたのかな？

情報が三つ→←情報が一つ

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