マイキーの嫁は不良の血が流れるお嬢様【佐野万次郎】 (ページ22)

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全集中！気配斬り対決② ページ22

「やっぱりお前だったか、マイキー」
「東卍の戦いはオレたちで決着つけねぇとな」

東卍の２トップが残った。
やっぱりこの２人の空気は一味違う。

はずだった。

『くっ…ｗｗｗ』
「ダメだ、しんどいｗｗｗ」
「行け、マイキー！ｗｗｗ」
「負けんなドラケン！ｗｗｗ」

なんで私達がこんなに笑っているかというと。

さっきのシーン、二人が残ったとはいえ、互いに正面を向いているわけではない。

完全にドラケンがマイキーの背後をとっている。
ドラケンの手の長さなら、一振りすれば間違いなくマイキーを斬れる。

少し距離もあって、声を頼りにしても位置を勘ぐるのは難しかったかもしれない。
にしても面白すぎる。

「恨みっこなしだぞ、マイキー」
「あたりまえだ」

スパーン！！！

「いってぇ！！！」

「「「『爆笑』」」」

「おい、マイキー。お前絶対ぇ後ろ向いてただろ」
「ケンチンこそなんで後ろに居んの？」
「もともとこの位置だったんだよ」

『いっひっひ…いやー笑った笑った。
　気配斬り対決はドラケンの優勝～！！』

「この勝負もマイキーが持ってくかと思ったわ」
「オレも勝ったと思ったんだけどなー」
「あれじゃ勝てねぇよｗ」

『いやー、みんなお疲れ様～！
　普段体張って頑張ってるみんなに、少しでもリフレッシュになればな～って思って企画してみたんだけど…
どうだった？』

「俺たちを労りたいならマッサージとかにしろよ！」
「これも十分体張ってってからな？！」

なにかいろいろ聞こえるけど聞こえないことにする。

『ま、もういい時間だし！みんなで美味しいお肉でも食べましょうよ！』

その日は東卍のみんなで美味しいお肉を分け合った。

以上、ひと夏の素敵な思い出。