【TOKYO MER】輝く命とプライド

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「次の職場の斡旋をしていただくなんてことは…」




看護師長「そんなのうちに戻ってくればいいじゃない。」




「だって、センター長が現場に出させないって」



看護師長「やだ、あんなの言葉の綾よ、多分。

可愛い子には旅をさせよ、じゃないけど、

優秀な子を外部に研修に出すことはよくあるから。




桜川の所属は、あくまでうちなんだから。

何かあれば帰ってきなさい。」



新橋看護師長の言葉は、私の不安をすべて解消してくれる。



帰る場所がなくなってしまったら、という不安が最も大きかった。






色々と看護師長に相談をしているとラインの着信音が鳴る。



開くと、喜多見チーフが映っている動画が送信されていた。



看護師長「あら、この人、イケメンね」



新橋看護師長はたいがいミーハーだ。



一度、有名なイケメン俳優が、撮影中の怪我で

搬送されてきたときなんて、若手の看護師とともに

きゃぴきゃぴしていた。




再生してよ、という看護師ちょに従い、

動画を見ると、そこの中では喜多見チーフのMERへの熱い想いが語られていた。




看護師長「もう少し頑張ってみたら。」



「厚労省での審査会が明日あるんですって。

そこで潰されるかもしれないんです。」




看護師長「この人がトップならしばらく持つわよ。」



「何を根拠に・・・」




長年の看護師の勘よ、看護師長はそう言い残して、

搬送患者の対応に走っていった。




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