〇またねかさよならか ページ25
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彼女の目から流れる涙を綺麗だと思ったのは何度目だろうか。
あの時しつこく連絡を入れておけばこうならずに済んだのかな。
海「ごめんな、」
「うみは悪くないじゃん」
海「いや、俺がもっと、」
「やめてよ虚しくなるから」
俺はAの気持ちが美勇人に戻ることを悪いとは思っていなかった。美勇人に恋をしていた頃のAは辛そうだったけど、毎日笑っていた気がしたから。
美勇人と会い交えることでまたあの笑顔が戻ってくるのなら、なんて考えを持っていた俺は誰よりも幼稚な頭をしている。
Aは前に進もうとしていたんだ。
なのに俺は、俺は、
「こんな身体じゃ誰も愛してくれない」
海「そんなことないよ」
「わたし、汚い」
海「Aは綺麗だよ」
震える手を握り、真っ直ぐ目を見て伝えても君の目に俺が映ることはなかった。
友達として、親友として、失格だ。
あの時1時間おきに連絡を入れるといったAの気持ちを、朝に謝罪のメールを送ってきたAの気持ちをちゃんと汲むことができなかった。
「...じゅり、樹に会いたい」
あぁ、もう俺は御役御免か。
海「..わかった、連絡する」
ケータイを持つ手が震える。もう俺はいらないのか、この先Aの親友というポジションでは居られないのか、怖い。
そこは俺だけの場所だったのに。
夢を語ったレッスン室、失恋ソングを歌いまくったカラオケ、お互いの欲のままに身体を重ねたホテル。
『絶対デビューしようね！』
海『当たり前だろ！！』
『目指すは東京ドーム！』
海『俺はハリウッド！』
『それずるい〜』
海『女ってめんどくせー！！』
『男もめんどくさいけどね』
海『リップの色の変化なんて気づかねぇよ』
『私でもわからんわそんなん』
『うみには私の全部を知って欲しい』
海『俺もAをもっと知りたいよ』
『嫌いになる...？』
海『なるわけないだろ』
苦しみながら踏ん張りながら、互いに手を差し伸べあって進んだ毎日は間違いなく俺の青春だった。
海「樹くん、すぐ来るって」
「ん、」
海「....俺はずっとAの味方だから」
「うみ、？」
海「デビュー、おめでとうな」
「ねえ、どうしたの？お別れみたいじゃん」
海「A離れしないといけないのは俺かもな」
「やめてよ、急に何」
少し、俺に時間をくれないか。
Aの親友として相応しい男になるために。
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萩花(プロフ) - 再公開待ってました…！ありがとうございます(T . T)❤︎幸せです！ (2021年11月5日 9時) (
レス) @page48 id: 24d453562d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 毎回更新楽しみです！！誰もとくっついても満足できそうな気がします、、！笑 (2020年2月3日 2時) (レス) id: 9e83e52e35 (このIDを非表示/違反報告)
0330 - じゅりくんと幸せになってほしいです！ (2020年2月2日 8時) (レス) id: e8c7e5fc78 (このIDを非表示/違反報告)
すかいぶるー - めっちゃ面白いです！大人の関係がちょこちょこ入ってくるのが溜まりません！(*´ω`*)ふっかどうくっついてあげてほしーなー (2020年1月13日 22時) (レス) id: 5c8f53d0be (このIDを非表示/違反報告)
なあ - じゅりとくっついて欲しいです。。 (2020年1月8日 17時) (レス) id: e8a34520ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美 x他1人 | 作成日時：2019年7月26日 0時
