【東京喰種】突き刺さるような、愛を。【短編集】

ハイルちゃん観察日記【2】 ページ32

「…少し、見えてきました」

「え、誰」

「最後まで見てから言います」

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12月21日(水)

今日、有馬さんと色々話した。

有馬さんハイルちゃん褒めてた。ハイルちゃん良かったね。

僕もクインケ操術『だけ』褒めてもらって、嬉しかった。「体づくりも頑張れよ」って…。ハイルちゃんみたいな動き、出来るように…！

p.s 昨日旧多とカラオケ。旧多上手い。僕も何かと上手い。
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「有馬特等…」


「…最後の追伸、旧多の事多いですね」

「まぁ…。…ハイル嬉しい？」

「はい！…御本人から聞けるよう頑張ります」

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12月22日(木)

ハイルちゃんなう！宇井さんなう！ハイルちゃん宇井さん有馬さんなう！

ハイルの笑顔はcute.
郡特等はbeautiful.
有馬さんはcool.

結論:CCGは楽園。
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「一体何があったんだ…」

「…」

「勿論、今日のはまだ無しだね」




「そうで＿＿」



すね。そのハイルの言葉は紡がれなかった。



理由？


「うわあァァァァァァ」



……会議室に断末魔が轟いたからだ。




奇声を上げたのは20歳くらいに見える女性。相当走ったのか汗だくだ。


…あれ、彼女…。



「…笹山准特等…？」



名を呼ぶと彼女は上擦った声で「ハイッ！」と返答する。



「やっぱりAさんですかぁ…」





「…見たのかぁ」

遅かった〜。と項垂れる笹山准特等。……彼女が書いたのか。

笹山准特等はハイルと同じ『庭』の出身で高い身体能力を誇る。…筋力以外。

頭も回るので、特等会議にも参加権を持つ、天才肌な23歳女性。


「……なんで書いたの？」

私は言及する。本当、なんでだ。



「いや…ハイルちゃんの強さ、美しさ、かわいさを書き留めたい一心で……あはは」



乾いた笑いを溢す笹山准特等。……少し、私と有馬特等も被害を受けているが。

「Aさん、」

「何？ハイルちゃん？」



「有馬特等に褒められるよう、死力を尽くしましょう……！」




え、そっちにいくの。

すると笹山准特等は目を輝かせた。





「うんハイルちゃん…！」






…………結果オーライか。




笹山准特等は日記の事は気にも留めていないようだし。



「…………ハァ」
















　


平凡な毎日に、ほんのすこしスパイスを。


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口調迷子。

解説。スルーおけ。→←ハイルちゃん観察日記【伊丙 入&宇井 郡】

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