【東京喰種】突き刺さるような、愛を。【短編集】

ハニートラップは程々に。【2】 ページ23

　


特に何も話すことなく歩く。

……あ、私少しゆっくり歩いてんのに合わせる。イイヤツだ。






作戦その一、上目遣い(暁さんに教えてもらった)をしたら、ウリエにおいてかれそうになった。解せぬ。






　





「待てよ〜」



私がそう言えば更にスピードを上げた。……オイ。









　




「見失ったではないか……」






おぉぅ。探すしかないのか。









　







　







暫く歩くと、路地裏から肉が食いちぎられるような不快な音が聴こえた。



「ウリエだったら、また説教……だな」





人目がなかったため、クインケを展開させて音の方向へ向かった。









「うわぁお。こりゃまた派手に……」




目線の先には5体の喰種とウリエ。


圧されてんじゃん。助っ人行くか。








「ウリエ！」




「(笹山か)…っ来なくていい」



その言葉を聞きもせず、レイピア状のクインケを敵に突き刺す。



「死んだら元も子もないでしょ。…片付けるよ」



「………あぁ、」



　









　









　


「ふ…ぅ……疲れた」



「体力無いな…」




「失礼な」





地面に腰を下ろす。やっぱ体鈍ったかな、才子ちゃんと一緒に生活してたから。





ウリエが私を見下ろす。自然に私は上目遣いになるのだか……。









「お前は……」




「ん？」





「さっきの上目遣いといい、今のその体制といい……」






なんと、あの瓜江が頬を染めている…！








一人悶々としていると、瓜江の顔がドアップで私の目に映った。
………と同時に唇の違和感。






「俺の勝ち…だな」





「…え、」





やられてから思考停止。

口角を上げる彼に敗北しました。









かわしきれなかった罠に

貴方もろとも堕ちて行く。






(……え、なんで勝ち負け……)


(………お前の隣の部屋だ。心の声が漏れすぎだ。……A)



(！！！)



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ハニートラップどこ。

瓜江キャラどこ。

笹山ちゃんキャラどこ。

解説、スルーおけ。→←ハニートラップは程々に。【瓜江 久生】

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宇井 郡

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