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ドクドク


『あ、れ……なんでかな、いたいなぁ………っ』



咄嗟に体が動いたんだ、愛する人を守りたくって。




「え、な、どうして……Aっ…?」



『ごめんなさ、出すぎた…マネしちゃって………』

「何故こんな事を。」

『分からないっ、体が勝手に動いて…ねえ、もうやめて……』


「フン」




『とまんないよ、いたいよ……たすけて、くださいっ』


自分のものかそれとも違う人のものか、だんだん浅くなって間隔の短くなる呼吸は、一体誰のもの?

こんな、こんなものが愛だなんて、ぜったいに嘘だよ。



「俺が絶対に助けてやるから。」





あぁ、神様。


私、どこから道を間違えていたのでしょうか。

私というのか、それとも私達という方が正しいのかも分からない。




「大丈夫、絶対大丈夫だから、もう少しだけ頑張って欲しい。」


右も左も分からなくて、私を助けると言ってくれた銀髪の彼から貰ったハンカチはどんどん真紅に染まっていく。



______________________

聖 A (ひじり A)


中学三年生、柚葉と同じ学校に通っていて、同じクラス。

柴大寿がタイプの女の子の、見た目ど真ん中らしい。


170cmほどの背丈で、とてもスタイルが良い。


家庭事情が複雑で、家に余り帰りたがらないところがある。





柴大寿 (しば たいじゅ)


Aを家族のように愛している。

ある時Aの見た目や仕草に、まるで稲妻が落ちたような衝撃を覚えた。

それからは何かと理由をつけてAに会おうと画策し、本人なりの猛アタックをする。



柴 柚葉 (しば ゆずは)


Aの友人、中学は三年間同じクラスでとても仲が良い。

兄貴がAに話しかけている場面に遭遇して、少し心配している。



 


*聖夜決戦のある年より一年前の時間から始まります

*このお話は重たくなるし辛くなりますので心してください

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作者名:HAL | 作成日時:2023年11月15日 23時

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