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「A〜」
「蘭が来るなんて珍しい」
「買い物行こ」
「竜胆は？」
「どっか行った」
トントンと部屋を叩く音がしたのに気付いたAはドアを開けるとそこには蘭が居た。最近では珍しいお客である。
弟と買い物に行こうと思ったが残念ながら弟は既に居なかったらしくAを誘おうとしていた。
「んー、いいよ。準備するから待ってて」
「リョーカイ」
Aの部屋の椅子に座り、スマホを触り始めた蘭に相変わらず自由なヤツだなぁと思いながらも出かける準備を進めた。
「ん、おっけ」
「昼間のAはカッコイイよね」
「昼間はかよ」
「朝と夜はカワイイじゃん」
「はいはい」
服装と髪を整え、軽くメイクを施したAを見て蘭はそう言った。自分の顔を理解してるつもりなのでAにとってはカッコイイも可愛いも褒め言葉として受け取っている。
自室を2人で出ると、鶴蝶と明石が居た。
2人がこちらに気付くなり、2人は蘭とAの元へ歩み寄った。
「仕事か？」
「プライベート♡」
「そうか、気をつけろよ。特に綾辻」
鶴蝶の言葉に蘭がご機嫌に答えるが、明石はAの頭に手を置き、Aに投げ掛けた言葉にAはぷくっと頬を膨らました。
「子供じゃないんですけど、むしろ気をつけられる側ですけど」
「俺から見たらガキだ」
「ほぼ変わんないし」
ぶーぶーと文句を垂れるAに他の3人はくくっと笑を零した。梵天幹部の中では1番下っ端で可愛い弟のような存在であるAはこうやっていつもからかわれるのは日常茶飯事であった。
が、仕事前は豹変し、侮ってはいけない人間であることも勿論みんな知っている。
「A行くよ」
「じゃあね2人共」
「おう」
2人に手を振り、くるりと反対を向いて蘭の横に並んで廊下を歩いてアジトの外へ出た。完全プライベートらしく今日は自車で行くらしい。アジトの車庫にある蘭の愛車に2人で乗り込んだ。
「運転する蘭久しぶりに見た｣
「俺も運転久しぶり」
「…それって大丈夫なヤツ？」
「余裕」
と言っているが、梵天幹部基本的に免許不所持である。というか取ろうと思っても取れないので無免許運転が通常なのだ。といってもそれは中学生の頃からの事なのであまりに気に止めていないAだが、久しぶりとなると心配にもなる。
Aの心配を他所に、首都高に入っていく蘭に目が離せないでいた。勿論色んな意味で。
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綾人 - 21.22話ぐらいの時に綾辻くんの名前を綾人で設定していたので、なにがなんだか分からなくなってしまってカオスで面白い状況になっていて笑いました！こういう小説がずっと読みたかったので嬉しいです。これからも無理せず頑張ってください！ (7月27日 21時) (
レス) id: 37a56df5f0 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。この作品に出会ってくれて本当に嬉しいです。私も綾辻くんには思い入れがあるのでこれからぜひ推してあげてください (2023年2月27日 1時) (レス) id: 4cbd1f8990 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。綾辻くん本当に可愛くていつの間にか、推しになっていた、とっても面白い作品でした！完結する前に出会えなかったこと、とても悔しいです。この作品を作って、残していただきありがとうございました！ (2023年2月19日 11時) (レス) @page47 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - あ。さん» そうです！18禁じゃないリクエストもお受けしております〜！ (2022年4月17日 11時) (レス) id: 47f23e3d75 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 短編集ってR18のほうですか？いつも面白いです！ (2022年4月17日 8時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Noah | 作成日時：2021年10月25日 15時
