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爆豪くんの七不思議―2 ページ13

なんで爆豪くん来たの?風邪うつっちゃうよ?

もしかして見舞い?雪でも降る?

なんで抱きついたりしたの?


色々と聞きたいこと、言いたいことはあるが、喋る気力さえない。



「おい、おばさんからおかゆ預かってんぞ」



そういって、爆豪くんは私の目の前におかゆの入っているであろう器を差し出した。


いらない、って言ったのに。
普段ならそう声に出して軽く笑うのだが、今はそんな気力もなく、ただ首を小さく横に振ることしかできなかった。



「食え!食わねーと風邪も治んねぇんだよ、クソが!」

「うへぇ……」



眉毛と目を釣り上げる爆豪くんに対し、私は眉を下げて、必死に要りませんとアピールした。


これで、この強引な隣人が引き下がるはずもなく、スプーンにおかゆをすくうと、無理矢理私の口に突っ込んだ。

いきなりのことで一瞬そのまま飲み込みそうになった。仮にも病人だぞ、オイ。


数回噛んで飲み込むと、爆豪くんは「食えるじゃねぇか」と満足気な顔で言った。



お母さんは、爆豪くんなら無理矢理にでも私におかゆを食べさせると見込んで、爆豪くんにおかゆをあずけたのでは?(怒)策士家だなぁ、お母さん(怒)



先程の満足気な爆豪くんの顔に少し腹が立ったので、爆豪くんの顔に、私の個性で少量の水をかけてやった。

かなり弱めの水だったし、殆ど害はなかったが、彼は「折角人が看病してやってんのによぉ……」と静かにキレた。怖い。

というか、これ看病だったの…。



布団を頭まで被ると、爆豪くんはそのまま静かになった。もっと怒ると思ったのに、意外。病人には優しいのか。



布団からチラリと彼を覗くと、彼は私のベットの近くに座り、私の漫画を勝手に読んでいた。

漫画好きだね……。

爆豪くんの七不思議―3→←爆豪くんの七不思議



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睡眠(プロフ) - 花帆さん» 初めまして。ありがとうございます!私もその場面はニヤニヤしながら書いておりました笑。光栄です。最後まで読んでくれて有難うございました! (2018年3月2日 23時) (レス) id: 5b2cba2480 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、完結おめでとうございますヽ(*≧ω≦)ノ面白くて一気に読んでしまいました…!かっちゃんの「好きだ」の連呼ありがとうございます。トキメキましたっ (2018年2月26日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - カリナ@さん» 本当ですか…!とても嬉しいです!ありがとうございます。私の小説には勿体無い言葉です。 (2017年12月29日 1時) (レス) id: 5b2cba2480 (このIDを非表示/違反報告)
カリナ@(プロフ) - 好きなヒロアカ夢小説ランキングで完膚無きまでの1位です。ご馳走様です。( ˘ω˘ ) (2017年12月28日 23時) (レス) id: 4a2c949ac9 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - かむぱねるらさん» コメントありがとうございます!私も書いててドキドキしました…。完全なご都合爆豪ですが、書いてて楽しかったです!最後まで見てくれてありがとうございました。 (2017年12月17日 21時) (レス) id: 5b2cba2480 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睡眠 | 作成日時:2017年12月4日 2時

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