検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:214,562 hit

視界は不良―3 ページ31

「嫌いになんて、なるわけねェだろ…ッ!」



私の髪の毛をぐしゃっと掴む。
彼の予想外の言葉に「え?」と声が漏れる。絶対に拒否されると思っていた。



「俺だってなぁ…」



彼は途中で喋るのを止めた。
顔をあげて、爆豪くんの顔を見ると、爆豪くんの顔は赤く染まっていた。



「汚ねぇ面だな」

「…ごめん」



涙と鼻水、涎でぐしゃぐしゃになった私の顔はさぞ汚いことだろう。好きな人にこんな顔を見られてしまう、とても恥ずかしいことだが、今更顔を隠そうとも思わない。

フッと満足げに笑う彼。そんなに私の顔がおかしいのかよ。この野郎っ。




.


.


「俺も好きだ」



再び爆豪くんの匂い。目の前は彼の服。
硬い彼の胸、ドッドッドッと聞こえる速い彼の心臓の音、彼の匂いが私を安心させた。



「…………え?」

「好きだ、A」

「えっ、ええっ?ば、ばばばくごーくっ…!」

「好きだぜ、A。お前が好きだ」

「ばっ、ばー!?爆豪くん!?!」



彼を見ると、今までにない程笑顔だった。

私が戸惑う姿を見てわざとに「好きだ」と言ってくるあたり、爆豪くんらしい。



────ほんとに、爆豪くんって奴は…!





「好き、大好き。」

あとがき→←視界は不良―2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (390 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
570人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

睡眠(プロフ) - 花帆さん» 初めまして。ありがとうございます!私もその場面はニヤニヤしながら書いておりました笑。光栄です。最後まで読んでくれて有難うございました! (2018年3月2日 23時) (レス) id: 5b2cba2480 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、完結おめでとうございますヽ(*≧ω≦)ノ面白くて一気に読んでしまいました…!かっちゃんの「好きだ」の連呼ありがとうございます。トキメキましたっ (2018年2月26日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - カリナ@さん» 本当ですか…!とても嬉しいです!ありがとうございます。私の小説には勿体無い言葉です。 (2017年12月29日 1時) (レス) id: 5b2cba2480 (このIDを非表示/違反報告)
カリナ@(プロフ) - 好きなヒロアカ夢小説ランキングで完膚無きまでの1位です。ご馳走様です。( ˘ω˘ ) (2017年12月28日 23時) (レス) id: 4a2c949ac9 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - かむぱねるらさん» コメントありがとうございます!私も書いててドキドキしました…。完全なご都合爆豪ですが、書いてて楽しかったです!最後まで見てくれてありがとうございました。 (2017年12月17日 21時) (レス) id: 5b2cba2480 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:睡眠 | 作成日時:2017年12月4日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。