ヒーローと甘々。その１７。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿優勝したら。　リバイス【五十嵐一輝】 ページ10

✿ロナ様リクエスト✿

ＮＯサイド

『一輝くーん！！お弁当作って来たよ〜！！』

そんな声がベンチの方から聞こえて、五十嵐一輝はそちらを見た。

こちらに手を振っていたのはA。

今日は一輝のサッカーの試合をAが見に来てくれているのだ。

因みに市内チーム同士の決勝戦である。

Aは丁寧に弁当まで作ってくれたらしい。

一輝は軽く汗を拭ってベンチへと駆け寄る。

一輝「さんきゅ！あと１０分位で試合始まるからもうちょい待っといてくれよな」

『うん、頑張ってね！』

Aはぎゅっと両手を握る。

暫く会話が途絶えた。

が、一輝が口を開く。

一輝「なあ」

『うん？』

一輝「大事な話、しても良い？」

『…え？うん』

こんな試合寸前に何の話だろうか。

Aは不思議そうに一輝を見つめる。

一輝「もし、今日勝てたらさ………俺と付き合ってくれませんか？」

一輝の突然な告白にAは息を呑む。

だが早く返事をしなければ。

しかし緊張して声が出ない。

Aは真っ赤な顔をしながら、辛うじて頷く。

コーチ「おーい！一輝！！試合始まるぞ！！」

一輝「はーい！！」

そして一輝はコーチに呼ばれ、サッカーコートの方へと走り出した。

その数分後愈々試合が始まる。

前半戦は両チーム無得点で終わり、続く後半戦。

こちらも、両者ギリギリの攻防が続き全く点数が入らなかった。

そしてとうとう残り３０秒。

一輝は力を振り絞ってボールを追い掛けた。

ボールを敵チームから奪い、ドリブルでゴールを目指す。

あと１０秒。

一輝「そりゃあっ！！！」

一輝はゴールを目掛けてボールを蹴った。

ばすん、と重い音がしてボールがゴールへと突き刺さる。

ピピーーーっとホイッスルが鳴り、試合終了。

一輝の取った１点で、チームは勝利した。

チームメイトから褒め言葉を浴びせられる一輝。

客席のベンチでも皆わいわいと騒いでいる。

Aはベンチから立ち上がり大声を出した。

『一輝くーーーーーんっ！！！！！』

その声を聞いた人々は閉口する。

一輝はAの方向を向いた。

『おめでとーーーーーっ！！！！！』

それからAはもう１度大きく息を吸って言う。

『あと、大好きでーーーーーす！！！！！私で良ければーーーーーっ！！』

Aの言葉に一輝は照れ笑いを浮かべる。

周りから拍手が起こり、２人は顔を赤くした。




リクエストありがとうございました✨

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