ヒーローと甘々。その１７。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿とても好きで少し惜しい。　ギーツ【ジーン】 ページ48

✿蚊に刺され様リクエスト✿

ＮＯサイド

デザグラのとあるゲームが終わり、Aはオーディエンスルームへと入室する。

すると予想通り、Aのサポータージーンが来ていた。

ジーン「お疲れ様。今日もとても良い活躍だったね。俺が贈ったブーストバックル、使い熟してくれて嬉しいよ。今回も勝ち抜けおめでとう」

そう言ってジーンは笑う。

そう、Aは今日のゲームでも勝ち抜き、今の所暫定１位だ。

また一歩、デザ神に近付いた。

しかし、それに伴いAの中には不安もあった。

ジーン「どうかしたの？」

『何かさぁ、デザ神になれそうなのは凄く嬉しいんだけど、世界が変わったら、私ジーンくんの事忘れちゃうでしょ？だから惜しいなって』

Aが言うと、ジーンは微妙な顔をする。

ジーン「確かに。俺も応援してて、少し辛い時あるよ」

ジーンは話すが、Aはそれを聞きながらゴシゴシと目を擦った。

ジーン「もしかして眠いの？寝て良いよ」

ジーンに言われるが、Aは何と無く腑に落ちない様な顔をする。

『でも………』

ジーン「俺に気を遣う必要無いから」

『違うよ。さっき言った通り、私がデザ神になるか退場したらジーンくんの事忘れちゃうじゃん。だから、ここで寝てしまうのがちょっと惜しいなって』

Aが言うと、ジーンは暫く考える素振りを見せる。

ジーン「じゃあ、膝枕してあげようか？それでちょっとは変わるんじゃない？」

『じゃあ、そうしようかな』

Aはそう言って立ち上がると、ジーンの太腿にそっと頭を載せる。

『重くない？』

ジーン「寧ろ軽い位だよ。食べてる？」

『食べてる』

そんな他愛の無い会話をしながら、Aは彼を見上げた。

『ちゅーして』

するとジーンは笑って彼女に口付けを落とす。

それからAはそっと彼の手を握った。

『手繋いだまま寝ても良い？』

ジーン「Aの好きにしなよ」

言われてAは微笑む。

彼の体温を感じながらAは不安気に言った。

『起きたらジーンくんが消えてるとかなったらどうしよう』

するとジーンは自信満々に言う。

ジーン「俺はずっとAの側に居る」

『ほんと？』

ジーン「約束するよ」

ジーンの言葉で漸く安心したのか、Aは目を閉じる。

少し不安になって、でも彼との時間の大切さが身に沁みる、この時間がとても好きだ。



リクエストありがとうございました✨

✿いつかの恋人。　タイムレンジャー【浅見竜也】→←質問コーナーの続き。

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