ヒーローと甘々。その１０。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿線香花火。　リュウソウジャー【トワ】 ページ3

✿セリーナ様リクエスト✿

ＮＯサイド

暗い夜の道を照らす小さな光。

パチパチと言う心地良い音。

リュウソウジャーのメンバーは夏の夜、花火をして楽しんでいた。

Aとアスナは雰囲気を出す為に浴衣を着ている。

コウ「よし！次は虹色花火だ！！」

メルト「少しは落ち着いてくれ。危ない」

バンバ「まあこうやって皆で遊ぶのもそうそう無いしな。燥ぐ気持ちも分からんでも無い」

アスナ「特製フルーツアイスもあるよ〜」

皆は色々喋りながら弾ける花火を眺めている。

コウなんて両手持ちしている。

そして、残りが６本になった。

つまり、皆１本ずつで終わりだ。

コウ「じゃあ俺このデカいヤツ！！」

アスナ「私はこの可愛いのにしようかな」

メルト「俺は余りで良い」

バンバ「それならこの短いのにしよう」

『私線香花火が良いな！』

トワ「俺も線香花火にするよ」

Aは線香花火を取ると端っこの方に座り込んで火を点ける。

トワもAの隣に座る。

『トワくん、皆の方に行きなよ。バンバもあっちで喋ってるよ？』

トワ「良いの」

トワはそう言うと、線香花火の微かな光を眺める。

その顔が凄く嬉しそうで、Aは花火では無くトワの横顔に見入ってしまう。

トワ「俺ね、好きな人と線香花火をするのが夢だったんだよね」

『…へ？何の話？』

Aは意味が分からないとばかりに首を傾げる。

トワ「だからね、今日夢が叶って嬉しいなあ」

『それって…』

トワ「そ。俺Aが好きだよ」

Aは目を見開く。

緊張で手が震えた。

『わっ、私も好きだよ』

Aは震える声で告げる。

トワ「そっか。あ、Aの線香花火落ちてる」

トワは屈託無く笑うと、Aの線香花火に目をやった。

『えっ！ほんとだ…見逃した……』

トワ「じゃあ僕の一緒に見てようよ」

花火の光を受けたAの瞳はきらきらと輝いている。

トワはその姿を見て可愛いなぁと思う。

『あーっ、落ちちゃった』

Aは線香花火を見て少し残念そうに言う。

トワ「待って見てなかった」

『何処見てたの？笑』

トワ「Aに見惚れてた」

『えっ……』

Aの顔が一気に赤くなる。

頬に触れると凄く熱くなっていた。

さっきの線香花火よりも高い温度になっているかも知れない。

線香花火が落ちるまでのドキドキは、あっと言う間に恋のドキドキに変わった。



リクエストありがとうございました✨

✿罪な彼氏。　オーズ【火野映司】→←✿君にはまだ早い。　ドンブラザーズ【桃谷ジロウ】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す