_ 特撮学園 _＊three＊ (ページ18)

今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:15,029 hit

「伊狩鎧の告白」ページ18

流ノ介が茉子に告白したこの日、別の人物も恋の事件を起こしていた。豪快組のクラスでだ。
何時になく不機嫌なマーベラスの横にはアイム、目の前には正座してる鎧がいた。周りには我感せずのルカとオロオロしてるハカセが。

アイム「マーベラスさん…」

鎧「ダメですか？アイムさんと付き合うのは…」

二人とも子犬のような眼差しでマーベラスを見つめた。だがマーベラスはフイッと顔を逸らしてしまう。そんなマーベラスの変わりとばかりにルカが溜め息をついて出てきた。

ルカ「妹みたいに可愛がってきたアイムを鎧なんかに取られて嫉妬してるのよ」

鎧「ちょっ、鎧なんかって酷くないですか!?」

アイム「マーベラスさんっ！私…地球に連れて来て貰えて本当に嬉しかったんです。こんな素敵な星の人と出会わせてくれたマーベラスさんが大好きですっ」

にへ、何て最高の笑みの笑顔を向けられてアイムを無視出来るほどマーベラスは強くない、若干照れながらそれを隠そうと「おう」とだけ答えた。

ルカ「鎧、アイムを守らなかったり泣かせたりしたらアタシが容赦しないからね！」

鎧「はいっ！！」

ルカ「アイム、マーベラスは怒ってる訳じゃないから安心してね」

アイム「はいっ、ルカさん」

にこにこと二人で笑い合う鎧とアイムは旗から見てもお似合いだった。
「アイム泣かせたら殺.すからな」と顔に影を作りながら笑うマーベラスと「あんまり怖がらせないのっ！」と叱るルカを見て「はぁ…、僕もルカに告白出来たらなぁ」なんてハカセが呟いた事は誰も知らない。

鎧「じゃあ、俺達デートするんで先に帰ります！」

ハカセ「うんっ、夕食までには帰って来てね〜」

ルカ「いってらっしゃい！」