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「なるほど、ならこちらならどうでしょう？」
「うん、これよりはそっちの方が良いな」
「こっちは駄目なのかい？」
「効果は良いのですが材料が希少ですねえ」
アズール、ジェイド、リドル、トレイの四人は本を覗きながら話し合いをしていた
本に載っている薬品を指さしながらあれやこれやと言い合う
そのページは魔法薬の中でも回復の項目に並べられるものが書いてあった
ピックアップされたものはどれも精神に対する効果がある薬だ
「じゃあ、アズールが言ってくれたこれを頼むよ」
「分かりました。ジェイド、材料の手配を」
「ええ、すぐに」
「ジェイド、アズール。連続で手助けありがとうな」
「いえいえ、深刻そうですからね」
アズールはトレイの言葉にメガネを押し上げて答える
最初はリドルからの相談なんて珍しくて面白いと軽く思っていた
ジェイドが仕事を放り出して駆け付けたほどの相談
いったいどんなものなのかと興味津々に聞いた
そして聞いていく内に態度を改めた
話されたのはリドルの友人でありジェイドのクラスメイト、テルの話
同級生なので顔と名前は分かる
ずば抜けた頭脳も利用できそうな能力も無さそうなのでノーマークだった
リドルと相当仲が良いらしいそんな人物は今、精神に不調をきたしている
原因は両親からの虐待
リドルの相談はテルがその精神面の問題から悪夢を見ているというもの
学業すらできずここ最近は部屋で療養中
一番ひどい時はリドルの事も認識できなかったという
誰が部屋に入っても錯乱して怯え、食事もままならない
追い打ちをかけるように酷い悪夢を見るらしい
夢の内容までは本人が上手く話せないので分からない
せめて眠りくらいは安らかにしてやりたいというリドルの思いで相談に来ていた
精神を落ち着けないと悪夢を見る
しかし寝ている間にストレスを抱えて悪化する
それはまさしく悪循環だ
ならば魔法でも薬でも駆使して夢を見ないほど深く眠らせて休ませよう
そういう話になった
体や心に作用する魔法薬はものによっては非常に難しい
少なくともリドルが単独で作成することは厳しいだろう
そこでその道に関しては腕の良いアズールの所に来た
アズールは話を聞いて共感していた
昔、いじめられていた時に自分も同じく悪夢を見て飛び起きたものだ
夢の中すらいじめに来るのを憎んだほどだった
アズールは意地で見返そうとしたがテルにはそんなことが出来る余裕はない
まあ手伝っても良いか
アズールはそう考えながら材料リストをまとめた
続く (更新停止中)
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共喰い@誰か・・・私に宿題の答えを・・・・(プロフ) - な、なんだこの神作品は・・・！更新頑張って下さい！ (8月10日 19時) (
レス) @page1 id: 6f0674a1a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とことこ | 作成日時：2023年7月14日 19時
