イェア！スタンプが送られてきた件【knmc】

人間力テストに呼び出される親友 ページ12

※時系列無視しています





剣【今すぐここ来て！！！僕を助けると思って！】


なんて電話とともに送られてきた住所
明らかにいつもの刀也じゃなくて、Vの方なんだよなぁ…。


【ここどこ？】



なんてメッセージを送れば、「フリー貸出スペースで遊んでいる」らしい。
無理だろ、私のこと何歳児だと思ってるんだあいつは。
そんな野暮なことは口に出さず、言われたとおりに来ている。


ところで、私がなぜここまで回想しているか気になった人はいないだろうか。
そう、フリースペースどこか聞いてない！！！



『…誰に話しかけてるんだろ』



虚しくなってきたな…。そうおもい、再びふらふらし始めると「あの…、どうかしましたか？」と、後ろから声をかけられる。

後ろを振り向くと、長身のイケメンさん。


なんといっていいのか分からず、『えっと、、』と言葉に詰まっていると、茶髪のお兄さんが髪を耳にかけながら口を開く。



叶「お姉さん…新人さんかな？迷子ですか？」



『えっと、はい…』



叶「僕でよければ案内しますよ。どこ行きたいんですか？」




『フリースペースに行きたいんですけど…』




叶「うん、？？…あ、もしかして誰かに呼び出されたの？」




『えと、はい。親友に呼び出されて…。』




叶「じゃあ、一緒のとこだ。一緒行こうか」




そういって、手を引いてくれたイケメンさん。

行くまでにいろいろ話して、彼の名前が“叶”であること。刀也の後輩であることを聞いた。…なんの後輩かは教えてくれなかったけど。




フリースペースに着くと、「僕のあとに入ってきてね！」なんて言って部屋に入り秒で出てきた。マジで忙しい人らしい。

えぐいな。



叶さんがでて少しして中に入ると、予想外の人の多さに驚く。
しかも、ドアの音でその中の人のほぼ全員に見られるもんだから余計に。


叶さんは、なかに刀也がいるといっていたのにそれらしき姿は見当たらない。

引き返すことも出来なくなり十秒近く固まっていると、人波を超えた奥から「来てくれた！！！」なんて能天気な声が聞こえる。
とりあえず恨みを込めて言う。




『…なんで誰も話しかけてくれなかったんだよ！！』




剣「僕が話通してたからだよ。あと、なんで小声なの」




もちろん、小声で。

後ろに見える三人の男性の顔が怖い。





⇒つづく！

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