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3人元気な状態で闘っていれば、もっと優勢だったのだろうけれど、センラが思いの外体力消耗が激しい。吸血鬼化が終わるのも時間の問題だろう。

私達の方が押している様に思うが、ほぼ互角なのも事実。

戦闘中だというのに、私は疲弊しているセンラが気になって仕方がないのだ。nqrseは1人でも潰そうとセンラにばかり攻撃している。

と、センラの太腿に吸血鬼の剣が突き刺さった。

グラリと彼の身体が傾く。



『センラっ!』



「くっ、!」



私が彼を抱きとめると同時に、まふが発砲した。弾を避けた吸血鬼によって、センラの脚から剣が抜かれる。どぷっと血が溢れた。

目の前の彼が人間に戻って行く。ヤバいと、そう思った。吸血鬼化中はアドレナリンを無理矢理大量に放出させているらしい。痛みもそこまで感じないし、体力も一時的に跳ね上がる。

吸血鬼化中に体力を使えば使う程、人間に戻った後が大変なのだ。

彼を少し離れたところに寝かせる。

慌てて自分の腰からベルトを抜き、彼の足の付け根に回した。そのまま思い切りキツく締め上げる。



『痛いかもしれないけど我慢して』



止血の痛みより傷口の痛みの方が強いのだろうけれど、そう彼に伝える。

戦闘の時に持たされている包帯を取り出して彼の脚に巻き付けた。包帯と言っても戦闘の邪魔にならない程度の長さしか持たされていない。彼の太腿を3周して結んだ。

センラの呼吸は荒く、私の声が聞こえているかも定かでは無い。私達が来るまで1人でnqrseの相手をしていたんだ。かなり体力を酷使したに違いない。



『勝手に死んだら許さないからね』



「、、ハっ、、バ、カい、う、なや」



彼の返答に笑顔を返してまふの元へと戻る。

センラが心配ではあるが、先にこっちだ。

悔しいが、やはり1体1だと吸血鬼が優勢で、まふが押されている。

すーちゃんを思い切り振って刃を伸ばす。鞭のようにしなる刀身がnqrseの腕を掠った。



「、センラくんは大丈夫そう?」



『うん、簡易的な措置はしてきた。』



「お喋りなんかして、随分余裕そーだな?」



襲いかかってくる吸血鬼の攻撃を、刀身を鞭から剣に戻した武器で受けた。ガキンっと煩い音がする。思ったよりも重い攻撃を受けて、分裂している刃の一部分にヒビが入る。

分かってはいたけれど、蛇腹剣の刃は小さく分かれているが故に、剣に比べて脆いのだ。



『くそっ、、もっと血を吸え!!』



剣を握る手に力が籠った。





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とこ(プロフ) - こゆきさん» 嬉しいです、ありがとうございます!遅くなり申し訳ないです、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 11時) (レス) @page50 id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ばななさん» わざわざログインして頂き、嬉しいです、!ありがとうございます。遅くなりましたが、続編もよろしくお願いします。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます、お待たせしてすみませんでした、。 (2022年9月22日 10時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 続編待ってます… (2022年8月6日 23時) (レス) @page50 id: b05dbfc063 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - めちゃくちゃ面白い!!!普通にハマったw (2022年4月27日 17時) (レス) @page50 id: 405c20d148 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とこ | 作成日時:2021年6月6日 17時

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