魔法使いと幻想郷 ページ5
A「…魔法、使い?」
魔理沙「おう!そうだぜ!」
私はあっけにとられてしまっていた。
魔女の服装をしているなとは思ったけれど、
まさか魔法使いがいるなんて。
そうだとしたらここは普通の人が住んでいる様な場所ではないんじゃないか。ひょっとしたら、恐ろしい怪物が住んでいるんじゃないか。
そんなことをふと考えてしまい、
自然と身震いしてしまった。
魔理沙「っと、おい、大丈夫かお前」
気づいたら魔理沙さんに支えられていた。
白くてほっそりとした細い腕に、黒い指ぬき手袋、大きな魔女の帽子…よく見ると可愛い。
正直すごく羨ましい。
A「…あ、ごめんなさい!魔理沙さん!」
そう言われた瞬間に、お餅の様に柔らかそうな頬が膨らんで、細い目で見られていた。
魔理沙「…魔理沙でいいぜ?あと敬語もナシな」
A「えっ、あ、うん、…魔理沙!」
まともに呼び捨てで呼び合える仲の人間が居ない私にとって、名前で呼び合うというのは、とても新鮮だと感じた。
魔理沙「それでいいぜ!…そういえばお前の名前聞くの忘れてたな。なんていうんだ?」
よくよく考えれば、名乗るのを忘れていたような気が…。折角名乗ってもらっておいて、こちらが名乗らないのも失礼かなと思い、話すことにした。
A「私は、柴田 A。大きな神社に居て、寝たら急にこんなところに来ちゃったの。
ねぇ魔理沙、もとの場所に……あっ」
…帰るところが、あの家しか無いんだった。
あんなところに帰る?あの世界に?
…嫌だ。
それならここで、新しく生活してみたい。
これは、私の新たな門出なんだ。
あんなところとはもうサヨナラ。
…だから。
A「魔理沙、急だけどお願いがあるの。」
魔理沙「どうした?」
A「…ここに住みたいんだけど、どうやったら住めるの?」
魔理沙「んー、住む、か。」
魔理沙はしばらく考えたあと、
魔理沙「よし、決まった!A!しっかり捕まってろよ!」
そういって、自分が先に乗り、
私を魔法のほうきにまたがらせ、
超スピードで進みだした。
A「え、魔理沙!?どこに行こうとしてるの!?」
魔理沙「それはナイショだ!」
A「えー!!?」
後ろに乗せられ超速度で進んでいく私たち。
うう、なんか酔いそう…。
魔理沙「へたばるなよーA!」
魔理沙が前からそう私に話しかけてきた。
魔理沙のほうきは強烈、
…しばらくジェットコースターには乗りたくないかな。
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しば丸(プロフ) - のんさん» え!ありがとうございます!必死に書いてますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします! (2017年12月20日 17時) (レス) id: 15452e1de6 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 今回も、すごく面白かったです!一回見たらとまらなくて、すっかりはまってしまいました。明日も楽しみに待ってます(*´∀`) (2017年12月19日 21時) (レス) id: 0f1b2b0da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しば丸 | 作成日時:2017年12月17日 21時