ロマンチックを君に ページ2
自宅にて
「これ、やるよ。」
『ありがとう。でも、今日ってなんか記念日だっけ？』
「いや、何でもないけど。」
仕事から帰ってきたひーさんがくれた黒い小さな箱。
開けてみるとピンクの石がついているピアスだった。
『ピアスだ。ピンクの石が可愛いね。』
「この石は俺たちの誕生石のローズクォーツだ。」
『おぉー。ひーさんってそんなロマンチストだったけ？』
「初老でもロマンチックな心はあるんじゃ。」
『ふふふ。早速着けようっと。』
私は洗面所の鏡まで行って、
右耳のヘリックスから着けていたピアスを外し、
ひーさんがくれたピアスを着ける。
「似合うな、可愛い。」
ひーさんに後ろから
抱き締められて、鏡越しに目が合う。
照れ臭くなって、思わず目線を外す。
『ひーさん、ありがとう…。』
「おぅ。なぁ、ピアスの穴いくつ開いてんの？」
『左が3個、右が4個。』
「そんな開いてんのか。体に穴開けるなんて俺にはぜってー無理だけど、Aのだと良いなって思えんのはなんでだろうな。」
ひーさんが更に照れるようなこと言うから、
ひーさんに向き直って胸におでこをくっつけて
顔を見られないようにする。
「照れんなよ、Aちゃん。」
『もう晩ご飯作る、』
「美味い飯を頼むよ、"奥さん"？」
ひーさんは''さて、着替えるか"って言いながら、
クローゼットへと向かって行く。
私は赤くなった顔が治るまで洗面所から動けずにいた。
※ヘリックス…耳の一番外側にある縁部分
.
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ぽむ(プロフ) - 茶々猫様 コメントありがとうございます！！この作品を大好きだと言って頂けて嬉しいです。ありがとうございました。 (2018年10月20日 14時) (
レス) id: 734935f625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - あやのさん» あやの様 コメントありがとうございます！！この作品を楽しんで頂けたようで嬉しいです。ありがとうございました。 (2018年10月20日 14時) (レス) id: 734935f625 (このIDを非表示/違反報告)
茶々猫(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！この話本当に大好きでした！ (2018年10月20日 0時) (レス) id: 7e46030544 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 完結おめでとうございます！そして、お疲れ様でした！毎話毎話、とっても楽しく読ませていただきました！ (2018年10月19日 22時) (レス) id: 06866bac98 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - さすらいの作者さん» さすらいの作者様 コメントありがとうございます！！コメント頂けると励みになります。嬉しいです。 (2018年10月15日 22時) (レス) id: 734935f625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2017年8月9日 20時
