【エリスの写真燃やし騒動】 ページ3
_
『マジですか………』
「私はマジよ?A」
ニンマリと笑うエリス嬢に冷や汗をかく。
私は、貧乏くじを引いたようだ。
__________________
_________
首領はこの階より三つ下で会議。
幹部3人が集まっていて、私は中原さんと紅葉さんにどうにかして少しでも長引かせて足止めをお願いした。
『【百鬼ノ図】』
2枚の写真が手の中で跡形もなく燃える。
それを目にエリス嬢は満足そうに笑った。
「流石Aだわ」
『ハハッ………』
私は苦笑いしか出来ない。
盛大に顔がひきつってるだろう。
バレたら私は殺されるんじゃないだろうか。
「ここからが本番よ!
Aの異能で私が知らない場所にある盗撮写真見つけるの!!」
無邪気な目で見られたら断れるわけがない。
大丈夫。
まだ林太郎さんは来ない………、筈。
『……や、やって見ますからエリス嬢は音を立てないでください』
こくりと頷くエリス嬢。
私は息を吸って吐く。
そしてもう一度異能を使う。
『________【百鬼ノ図】』
目を閉じて、足で床を叩いた。
音が響き振動が伝わり________________
要は、フクロウの真似事。
音の反響を利用しての空間把握。
壁にかかっている絵画の1枚を私は手に取った。
裏には封筒が貼り付けてあって、ため息を履く。
中身を見たエリス嬢は
「_______________燃やして」
二言目はなかった。
_________________
_______
___
出てくる出てくる、首領の秘蔵の写真。
それを悉く燃やす。
『________ッ!!エッ、エリス嬢!!
急いでください!!首領が戻ってきてます!!』
ついに来た。
聞こえる足音。
肩車しているエリス嬢に声を掛ける。
「ま、まって。__________取ったわ!!
ッ、キャ!!」
照明のうらにあった写真がひらひらと落ちる。
同時にバランスを崩したエリス嬢も。
『______チッ』
体をひねりエリス嬢をかばう体制に。
写真も燃やし灰すら残さず消し炭に。
ホッと、息を履くまもなく扉は空き。
「………何してるの?」
倒れた私と馬乗りになったエリス嬢をみて、彼は目を丸くした。
_
【エリスの写真燃やし騒動】
(Aで遊んでたの)
(………Aちゃん本当かい?)
(………………はい(泣)
180人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱鷺(プロフ) - 慊さん» 毎度コメントありがとうございます。頑張ります! (2016年9月9日 21時) (レス) id: 27d4bf92b8 (このIDを非表示/違反報告)
慊(プロフ) - 大成功でしたね!これからも更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2016年9月7日 20時) (レス) id: d38973eca7 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 慊さん» この曲を聴いてる時に、この話の原点。『そうだ、原作にはないもう一つの組織勢力を作ろう』と思ったんです。しっくりしたと思われたのが、私が思ったことが伝わったようで凄く嬉しいです。有難うございます (2016年9月5日 21時) (レス) id: 4dc04444c1 (このIDを非表示/違反報告)
慊(プロフ) - 曲からこの話を作ったのかも知れませんけどこの話のためにあるような曲ですね!すごくしっくり来ます。 (2016年9月3日 19時) (レス) id: d38973eca7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朱鷺 | 作成日時:2016年9月1日 21時