【文スト】百鬼ノ図と隣人【壱】

【黄昏の交差点．肆】 ページ36

暑い、死ぬ。
文字数的にも死ぬ。
私の文章力では、規定内に収まらせることが出きないよ…………(泣
_



何時か読んだ、童話の様だと

ぼんやりと考えた。



名前も忘れた。


作者も忘れた。



確か、主人公がウサギを追いかけて穴に落ちる話だ。



今、己が追いかけるのは犬だけど…………。





________________
_________
_____





犬は先導して走り、時々振り返る。
それを繰り返して________止まった。




「ワンっ」



へっへっ、とチラリとこの先にある曲がり角を見て俺の目を見てくる。




(この先に行けってことか…………)




まぁ、恐らくこの先にいるのは俺の部下だ。
俺には言葉が通じんからわからないが、犬が匂いをたどって案内をしたのだろう。




(だが、何故？)




見たところAに頼まれていたようでもなかった。




訝しげに犬っコロを睨んでいると。
犬は俺に向かって座り直す。




そして、伏せ_____________つまり礼をしたのだ。




(______考えるまでもなかったか。


こいつらが俺に敬意を向けるのは、俺がAを“救った”から。)




動物達とAの関係はよくわからない。



ただ、話せる中ではないのはたしかだろう。
あの阿呆の方は、動物達を友達だと思っているのだろうが、………



この行動はまるで、




__________________主従関係のような







そこで思考を切った。

憶測でモノを語るとロクなことにならないのは経験談だ。






「俺こそ礼を云う、ポチ公」




_______________
___________
_____




『あー！！やっと見つけましたよ、柴犬さん！

迷子の途中に迷子になるとはどういうことですか！！』



ふらりと現れた犬に、公衆の目を気にせず説教をする。
帰る気はあるのか！！？


てか、飼い主さんが可愛そうだ！




「わんっ」




『そんな言葉では騙されません！！

こうなったら家まで送ってあげましょうか！？ワンコ！』




今日は強烈過ぎて、疲れが一回り廻った気分た。
もうこうなったらとことん付き合うのも一興か。






てか、_______________




『部下を従える中原さん、かっこよかったなぁ』




こんな事本人の前で云ったら、殴られるに決まってるけど。


_
【黄昏の交差点．肆】

【お隣さんとの丈比べ】→←【黄昏の交差点．参】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す