【白昼の鬼ごっこ.壱】 ページ21
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『私は考えるのですよ、太宰さん』
「なんだい?藪から棒に」
晴天のお膝下。
街を何となしにブラブラしていると、太宰さんにあった。
なんと、“自称”彼の相棒だという国木田?さんと言う眼鏡も。
彼に人付き合いがあったとは、今日一番の驚きだ。
『アメリカと日本の時差は約16時間あります。
日本の方が早いのです。
と、云うことは向こうが昼方に仕事の依頼をした所、日本の私は夜中なのですよ』
「まぁ、そうなるね」
『そのお陰で寝不足です。
息抜きがてら外に出ると貴方と会うなんて、私のモチベーションはドン底ですよ』
「なんだ貴様。そんな形(なり)で仕事をしているのか」
『………そんな形とは失敬な。
私はれっきとした社会人。働いています』
「17歳だけどねー」
「まだガキじゃないか」
『ウッサイ』
ゲシゲシと蹴りを食らわすが、へらりとよけられてしまう。
チッ。
太宰さんを睨むが、どこ吹く風だ。
「して、何の職に就いている。
その年齢では高校に通っている時期だろう」
『………数ヶ月前までは立派なJKでしたとも。
今は、SEをやってますね』
「なんだ。この木偶よりも余程立派ではないか」
「…………国木田くん私に冷たくないかい?」
「いつもの事だろう」
私たちがギャーギャー騒いでいると、まぁ、街中なので周りに変な目で見られる。
が、全く気にならなかった。
もしかしたら寝不足てネジが飛んでいるかもしれない。
『抑、どうして貴方達が____________』
白昼堂々、此処にいるのか。
その時、なぜ私は気が付かなかったのか。
探偵社のコンビがいるということは、何らかの事件があったか、その調査をしているということ。
つまり、彼らと共にいると何らかの事件に巻き込まれるのだ。
“__________________引ったくりだ!!!!”
その言葉に、顔を上げると一人の男が走っていた。
その後には老人が倒れている。
その老人に怪我がないと瞬時に理解すると______
私は走り出していた。
「おいっまて!!!
ひとりで突っ走るな________!!!
_________って、は、速っ!!?」
後ろで声が聞こえたが、私は止まることなく路地裏へと身を滑り込ませる。
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【白昼の鬼ごっこ.壱】
(走れ、走れ、もっと速く)
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暁郗 - 待って、どうしよう。夢主ちゃんのパパンがドチャクソタイプなんだが。素晴らしい作品を有難う御座います。 (2021年1月17日 14時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
みう - BSでアニメ始まりますね!!!! (2019年3月21日 14時) (レス) id: 40cf893d3e (このIDを非表示/違反報告)
こっこ(プロフ) - fateも問題児シリーズもデュラララも大好きです!!趣味が合う……嬉しい…… (2017年11月13日 20時) (レス) id: 076e874b86 (このIDを非表示/違反報告)
夜生(プロフ) - お隣さんと丈比べの最後のほうなんですけど、「かいせぬ」って漢字で「解せぬ」って書きますか?それなら読み方は「げせぬ」ですよ。 (2017年5月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 1ec733863c (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - ユウキさん» 返信遅れてスミマセン!!fate好きな人がいて嬉しいです!身近にいないもので….。エドモン君みたいなドロドロの復讐話(後半戦)になるか(占ツク的に成れるのか)分かりませんが頑張ります! (2016年10月14日 20時) (レス) id: 27d4bf92b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺 | 作成日時:2016年6月5日 15時