My liar darlings. (ページ1)

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幼馴染と線香花火　⛄️📷 ページ1

小さな頃から私の誕生日と地元のお祭りが同日だった。
そのお祭りのフィナーレには必ず花火が打ち上げられていた。
だから、私にとって誕生日と花火は切っても切れないものだったのだ。

でも、今年から2週目の土曜日に変わったせいで誕生日に花火が上がらなくなった。
別に悲しいわけではないけど、ただちょっと、ほんのちょっとだけ寂しかった。

まあ、寂しい理由はそれだけじゃないんだけど。

幼馴染の康二はアイドルという夢を叶えて東京に行った。
もう何年も行けてないが、彼と一緒に行って誕生日を祝っていた思い出がなくなるようで嫌だった。

だからなのか、気付いたら彼にメッセージを送っていた。

［毎年一緒に行ってたあのお祭り私の誕生日じゃないなってん。花火ないん寂しい！］

別に何かを求めているわけじゃない。
ただこの気持ちを誰かと共有したかったし、あわよくば寂しいと思ってくれたらラッキーくらいの気持ち。

［嘘！？ほんまに？
今年の誕生日は花火ないんかぁ］