第八十九話 ページ43
〜No side〜
カナがお堂から出て行って、皆唖然としていた。が、何があったのか知るため、文次郎は口を開いた。
潮江「なぁ、伊作。お前は、乱太郎と伏木蔵の三人で当番をしていたんだよな?」
善法寺「え、うん。そうだけど…」
潮江「何があった?」
乱太郎の手当を受けながら、伊作は話し始めた。
善法寺「あのね、タソガレドキ忍者隊の忍組頭である雑渡昆奈門さんは、僕が一ヶ月前の戦で手当をして、その恩を返すためにここに来たって言ってたよ。
その恩っていうのはね、タソガレドキ忍者隊は、園田村との戦いに手を出さないって言うことらしいんだ。
で、そこまでは良かったんだけど、カナに七年前くらいの事を聞いたんだ。」
七松「何?七年前くらいって、私たちはまだ七歳か八歳の時だぞ。」
そう、彼らがまだ七歳か八歳の頃という事は、まだ忍術学園に入学しておらず、出会ってもいない、毎日家族と過ごしていた懐かしい時。
善法寺「実はカナ、タソガレドキの雑渡昆奈門と会ったことがあるみたいなんだ…カナ本人が認めた訳じゃないけどね。
タソガレドキの雑渡昆奈門が言うには、親の呼び方が特徴的だったからだって。だから、会ったことがあるって確信してたよ。」
潮江「カナ、そんな事一つも言って無かったぞ…」
その場に居合わせなかった六年生三人は、とても驚いていた。
潮江「取り敢えず、先生達にこれらの事全て話そう。伊作、説明は頼んだ。俺は、先生達を呼んでくる。」
善法寺「と、言う事がありまして…」
先生方を文次郎が呼んできて、全て話し終わった今、先生達はタソガレドキ忍者隊が本当にこの戦いに手を出さないのか、疑っていた。
土井「(善法寺伊作の言ったカナの話、どっかで聞いたことあるような。でも思い出せないんだよなぁ…考えすぎか、ヤメヤメ。)」
山田「(まさか、妻が言っていた見逃してくれた人が雑渡昆奈門だなんてなぁ…こりゃたまげた。カナ自信が一番驚いているんだろうがな。)」
他にも、山田先生ご一家と関係のある人物と山田先生本人もカナの事も考えていた。
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H - ありがとうございますm(_ _)m (2022年4月9日 17時) (レス) id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
*:.。.kana .。.:*(プロフ) - Hさん» すいません、今すぐ直しますね!指摘してくださって、ありがとうございます。 (2022年4月9日 12時) (レス) id: e2385a5b08 (このIDを非表示/違反報告)
H - 名前が反映されず、(夢主)表記になります (2022年4月9日 12時) (レス) @page1 id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*:.。.kana.。.:* x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a05ced32431/
作成日時:2022年4月9日 11時