第八十五話 ページ39
〜カナside〜
園田村に着いた！急いで探さなければ、被害が出る前に！タソガレドキめ、攻撃開始は明朝だと言ったはずだろうが。
…気配はこっちからするな。っ！！こっちは伊作たち保健委員会が作った救護所。急げ！あたしがあいつの顔を見た時、包帯だらけの男だった。
それはつまり、兄さんの言っていた雑渡昆奈門と特徴が一致する。いや、そんな特徴、あいつしかいない。
今は伊作・乱太郎・伏木蔵の三人で当番をしていたはずだ。伊作一人でかなりの実力者と言われている雑渡昆奈門から一年生二人を守るのはしんどいはずだ。
そうなると、益々急がないといけない。伊作は、救護所を村のお堂に作ったと言っていたな。という事は、お堂はあそこだ。
あたしは、お堂に着いて戸を勢いよく開け放った。
氷上「動くな！！」
善法寺「あ、カナ…」
中に入ると、お堂は薬草やら何やらで、散乱していた。恐らく伊作たちが、雑渡昆奈門に向かって投げたんだろう。そしてあたしは、懐から苦無を取り出した。
雑渡昆奈門「あれ、君は…私を追って来た内の一人。ﾌｯ、よく逃止の術に気付いたね。」
この笑って余裕ぶってる感じ、気に食わない…馬鹿にされた気分だ。
氷上「…今すぐこの園田村から出て行け。」
雑渡昆奈門「まだ用は済んでないからね、もう少しここにいさせてもらうよ。」
恐らく、一年生二人からしてあたしは物凄く怖いだろう。だって、雑渡昆奈門に向かって声も低くして睨みをきかせているんだからな。
氷上「こいつらを殺すと言うのなら！あたしを殺してからにしろ…」
伊作たちを殺しに来たんなら、あたしが先に相手をしてやる。
雑渡昆奈門「っ！ …君、早とちりが過ぎないかい？少なくとも、私はここにいる者達を殺そうとはしていないよ。」
何だ？目を一瞬だが、奴は見開いた…雑渡昆奈門はそう言うと、伊作達にグッと詰め寄った。何をするつもりだ…
雑渡昆奈門「あの時君は、私ばかりでなく敵味方問わず手当していたが、何故だ…」
善法寺「それは僕が…」
善法寺/猪名寺/鶴町「保健委員だから！」
…まぁ、敵味方問わず手当するのは、伊作らしいと言えば伊作らしいことだ。これがよく言われるお人好しなんだろう。
雑渡昆奈門「…君、忍者向いてないんじゃないの？」
善法寺「よく言われます。」
雑渡昆奈門も、お人好しだと思ったんだろう。忍者に向いていないんじゃないかと、伊作に言ったが、否定しなかった伊作にフッと笑った。
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H - ありがとうございますm(_ _)m (2022年4月9日 17時) (
レス) id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
*:.｡.kana .｡.:*(プロフ) - Hさん» すいません、今すぐ直しますね！指摘してくださって、ありがとうございます。 (2022年4月9日 12時) (レス) id: e2385a5b08 (このIDを非表示/違反報告)
H - 名前が反映されず、(夢主)表記になります (2022年4月9日 12時) (レス) @page1 id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*:.｡.kana.｡.:* x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a05ced32431/
作成日時：2022年4月9日 11時
